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Appleは6月8日(米太平洋時間、日本時間9日)に開幕した開発者会議「WWDC26」で、次世代のApple Intelligenceと、刷新版の音声アシスタント「Siri AI」を発表した。Appleの公式研究投稿では、第3世代のApple Foundation Modelsが「まったく新しいSiri」を支えると説明している。
第3世代モデルで支える新Siri
Appleは6月8日付の公式研究投稿「Introducing the Third Generation of Apple’s Foundation Models」で、次世代のApple IntelligenceがOSに深く統合され、第3世代の基盤モデルで動くと明らかにした。基盤モデルとは、文章理解や音声認識、画像などの処理を支えるAIの土台であり、Siriの受け答えやアプリ連携の賢さを左右する中核技術だ。
第3世代モデルは、端末上で処理するオンデバイスモデルと、Appleのプライバシー重視のクラウド処理基盤「Private Cloud Compute」上で動くサーバーモデルを組み合わせる構成となる。Appleは、5つの基盤モデルからなるこのファミリーをGoogleとの協業で構築したとしている。
中核モデルの一つである「AFM 3 Core Advanced」は、音声やテキストなど複数の情報を扱うマルチモーダルモデルと位置づけられた。より表現力のある音声や高精度なディクテーションを可能にするほか、Siri AIは画面上のコンテンツに関連する質問に答え、メッセージやEメール、写真などを横断的に検索し、ウェブ上の最新情報も利用できる。新Siriは単なる音声応答から、利用中の文脈を踏まえて動くアシスタントへ踏み込む。
機能追加からSiri再構築へ
Apple Intelligenceは2024年に提供が始まり、当初のSiri強化は、より自然な会話、タイプ入力、文脈の維持、Apple製品に関する知識の拡充が中心だった。2025年6月にはApple Intelligenceの機能拡張と、オンデバイス基盤モデルへの開発者アクセスも発表され、Siriの自然さや製品知識の強化が引き続き位置づけられていた。
今回の発表は、その延長にある小幅な機能追加ではなく、AI基盤そのものを第3世代へ更新し、Siriを作り直す段階に入ったことを示す。Appleによると、新機能は開発者向けにテスト提供が始まり、パブリックベータ版は来月、無料ソフトウェアアップデートは今年秋に提供される。Apple IntelligenceとSiri AIは、iPhone 16以降やiPhone 15 Pro、M1以降のiPadとMacなどで利用でき、日本語を含む複数言語に対応する。AppleのAI戦略は「Apple Intelligenceに機能を足す」段階から、「SiriをAI時代の中心機能として再構築する」段階へ進んだ。
参考・出典
- Apple kicks off Worldwide Developers Conference on June 8 – Apple
- Apple、Worldwide Developers Conferenceを6月8日(日本時間6月9日)に開幕 – Apple (日本)
- Introducing the Third Generation of Apple’s Foundation Models – Apple Machine Learning Research
- Apple Intelligence is available today on iPhone, iPad, and Mac – Apple
- Apple Intelligence gets even more powerful with new capabilities across Apple devices – Apple
- Apple Intelligence expands to more languages and regions in April – Apple
- Apple lança nova Siri com tecnologia de IA Por Reuters
