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財務省が6月8日に公表した2026年4月分の国際収支速報で、経常収支は3兆9078億円の黒字となった。黒字は15カ月連続で、前年同月比では1兆5378億円の黒字幅拡大となった。
第一次所得収支の拡大と貿易黒字転化が寄与
経常収支を押し上げた主因の一つは、海外投資から得る配当や利子などを含む第一次所得収支の拡大だ。第一次所得収支は4兆2100億円の黒字となり、前年同月から5602億円黒字幅を広げた。財務省は、直接投資収益が黒字幅を拡大したことなどを要因に挙げている。
貿易収支が3957億円の黒字に転じたことも全体を支えた。輸出は10兆1081億円、輸入は9兆7124億円で、輸出額の増加が輸入額の増加を上回った。経常収支は、モノの輸出入だけでなく、サービス取引や海外投資から生じる所得も含む対外取引の収支を示す。このため、貿易収支だけでなく所得収支の動きも黒字幅を左右する。
所得面の寄与が目立つ4月分速報
4月の経常黒字は、貿易収支の黒字転化だけでなく、第一次所得収支の厚みが支えた。海外投資からの収益が押し上げ役となり、モノの取引に限らない日本の対外収支の構図が改めて表れた。
