中国・北京で王毅外相、イラン外相と停戦やホルムズ海峡を協議

米中首脳会談前、中国とイランが北京で海峡再開協議

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中国外務省の発表とAPなどの主要報道によると、中国の王毅外相は2026年5月6日、北京でイランのアラグチ外相と会談し、停戦、米イラン交渉、ホルムズ海峡の正常通航回復、二国間協力について協議した。トランプ米大統領が5月14〜15日に北京で習近平国家主席と会談する予定を控え、中国がイランとの高官外交を前面に出した形だ。

和平交渉と海峡開放をめぐる協議

王氏は会談で、戦闘開始以降、中国が和平実現に向けた働きかけを続けてきたと強調した。中国側は4月にも王氏とアラグチ氏の電話協議を公表しており、停戦維持、交渉継続、ホルムズ海峡の正常な通航回復を支持する姿勢を示していた。今回の北京会談は、その流れを対面協議に進めたものと位置づけられる。

アラグチ氏は、米イラン交渉の最新状況と今後の考え方を説明した。政治危機は軍事手段では解決できず、和平交渉を通じて包括的で恒久的な解決を探るとの立場を示した。軍事的な応酬を止め、当事者間の交渉で長期的な安定の枠組みをつくるという考え方だ。

ホルムズ海峡の開放問題についても、早期に解決可能だとの認識を示した。ホルムズ海峡は中東のエネルギー輸送の要衝であり、通航不安は原油価格や物流に直結する。アラグチ氏はまた、中国をイランの包括的戦略パートナーと位置づけ、国交樹立55周年を機に往来を拡大し、協力を深めたいと述べた。

米中首脳会談前の対イラン外交

APは、今回の訪中について、2月28日の開戦後、アラグチ氏にとって初めての中国訪問と報じている。北京がこの時期にイラン外相を迎えたことは、単なる二国間協議にとどまらない。米中首脳会談を前に、イラン問題で中国が一定の外交的役割を果たしていることを示す意味を持つ。

米側も会談前に、中国への働きかけを示していた。ベセント米財務長官は5月4日、中国に対し、イランにホルムズ海峡開放を促す外交努力を強めるよう求め、この問題が米中首脳間でも議題になるとの見通しを示した。ただし、これは米側の要請であり、中国が対米協調に踏み切ったことを意味するものではない。

王毅・アラグチ会談で、ホルムズ海峡の正常通航回復に向けた具体的な工程表や合意文書が示されたわけではない。米イラン交渉の争点や日程も、中国側の公表内容では詳しく明らかになっていない。中国がイランとの戦略関係を可視化するなか、首脳会談でイラン問題がどこまで踏み込んで扱われるかが次の焦点となる。

参考・出典

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