愛媛県今治市沖で太陽石油がサハリン2原油を初受け入れ

太陽石油がサハリン2由来のロシア産原油を調達、今治沖に到着

※記事を視覚化したイメージであり、実際の事象とは異なります。

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複数報道によると、太陽石油は2026年5月4日未明、政府要請を受け、ロシア極東の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」で生産された原油を受け入れた。原油を積んだタンカーは、同社四国事業所がある愛媛県今治市沖に到着した。ホルムズ海峡の通航が事実上制約されるなか、日本がロシア産原油を確保した初の事例に位置づけられている。

制裁例外としてのサハリン2原油

ロシア産原油・石油製品をめぐっては、上限価格を超える取引を対象に、輸入禁止措置と事前確認手続きが設けられている。一方、外務省、財務省、経済産業省は2022年12月5日、「サハリン2」プロジェクトで生産される原油をこの措置の適用除外とする扱いを示している。

今回の受け入れは、ロシア産原油一般の輸入再開ではなく、サハリン2産原油に設けられた例外運用の枠内にある。対ロ制裁の枠組みが解かれたわけではなく、制度上の焦点は日本も参画するサハリン2の扱いにある。

政府は中東情勢を受け、3月24日に国家備蓄原油の放出を発表し、4月24日には第2弾の放出先として太陽石油を含む元売り各社を挙げた。太陽石油は3月26日に四国事業所で国家備蓄原油の受け入れ開始を公表し、3月29日には中東産原油を積んだタンカーの着桟を明らかにしていた。

調達多角化の試金石

今回の輸入量は公表されておらず、国内需給に与える影響は定量化できない。経済産業省の要請が法令上の命令、行政上の依頼、実務調整のいずれに当たるかも、確認できる公式資料からは特定できない。

それでも、国家備蓄の放出に続き、サハリン2由来の原油受け入れに踏み込んだ意味は小さくない。中東依存のリスクが高まるなか、政府と元売り各社が供給確保の手段を広げる動きが鮮明になった。今後の焦点は、今回の対応が一回限りの緊急措置にとどまるのか、調達先多角化の先例となるのかに移る。

参考・出典

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