インド・ニューデリー南部の通信系データセンター火災、顧客で20年超データ喪失懸念が表面化し復旧難航、Google Cloudも障

ニューデリーのデータセンター火災で復旧難、長期データ保全と接続冗長性の課題示す

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インド・ニューデリー南部Greater Kailash-IのSTT・Tata系データセンターで6月5日に火災が起き、設備損傷によりデータ復旧が難航している。顧客の一部では20年超データへのアクセス喪失懸念がある。ロイターは、Google Cloudのインド向け接続障害の一部も同じ火災に関連すると伝えた。

火災後に浮上したデータ復旧難

火災は6月5日早朝(現地時間)、ニューデリーのGreater Kailash-IにあるNext-Gen Tower内のTata Communications関連施設で発生した。消防への通報は現地時間午前2時47分ごろで、消火活動に当たった消防隊員2人が負傷した。

Tata Communicationsは火災発生後、事業継続措置を実施し、サービス維持に向けた対応を進めていると説明していた。ただ、24日までに明らかになった書簡ベースの内容では、問題は一時的な施設停止にとどまらず、設備やサーバーそのものの損傷が大きく、データ復旧を難しくしている。

国際SIMカード事業者Matrix Cellularは、被災したTata系データセンターに保管していた20年超の業務・事業データにアクセスできなくなった可能性を示した。これは現時点で確認されている個別企業の事例であり、全顧客のデータ消失を意味するものではない。それでも、データセンター火災が単なる建物被害ではなく、企業の長期にわたる業務記録や顧客対応に直結するリスクを抱えることを示している。

Google Cloudにも及んだ接続障害

Google Cloudは、第三者データセンター施設での火災に伴う緊急電源遮断により、Delhiのnon-compute local Point of Presence(POP)が孤立し、同都市圏で利用可能なネットワーク容量が減少したと説明している。POPは通信の中継拠点に当たり、ここが切り離されると、クラウドの計算資源自体が止まらなくても、利用者からサービスへ向かう通信が不安定になりやすい。

Google Cloudの障害情報では、米太平洋時間6月23日15時52分(インド時間24日未明)の更新時点で、Delhi、Chennai、Mumbaiとその周辺地域からの通信に、断続的な高遅延やパケットロスの可能性が残っており、回避策はないとしている。一部のHybrid Connectivity、Virtual Private Cloud(VPC)、Media CDNの顧客に影響が及ぶ可能性があり、影響の中心はGoogle Cloud全体の全面停止ではなく、Delhiの接続拠点の孤立と容量低下による通信品質の悪化だった。

今後は、顧客データをどこまで復旧できるか、火災原因と再発防止策がどう示されるか、Google Cloudのインド向け接続がいつ完全に安定するかが問われる。STT GDC Indiaの公式案内では、DelhiでSTT Delhi 1、STT Delhi 2、STT Delhi 3の3施設を展開している。今回の火災は、インドのデジタル基盤におけるデータ保全と接続冗長性の重要性を改めて浮き彫りにした。

参考・出典

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