英国ロンドン裁判所、中国系英籍2人に実刑 香港民主活動家監視で

英国、香港民主活動家監視事件で2人に実刑 中国は「政治的茶番」と反発、外交摩擦に

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ロンドンの裁判所は18日、英国在住の香港民主活動家らへの監視や情報収集に関与したとして有罪となっていた中国・英国二重国籍の男2人に、拘禁10年と8年を言い渡した。中国側は「政治的茶番」と反発し、香港をめぐる刑事事件が中英間の摩擦案件として再び浮上した。

香港民主活動家らへの監視を認定

有罪となったのは、元英国国境警備当局者のチー・リョン“ピーター”ワイ被告と、元香港警察警視で香港経済貿易事務所ロンドン事務所に勤務していたチョン・ビウ“ビル”ユエン被告。英陪審は5月7日、2人について英国の国家安全保障法に基づく「外国の情報機関を支援した罪」で有罪評決を出した。ワイ被告は、内務省系のデータベースを不正に使った公職不正行為でも有罪となった。

裁判では、2人が香港の民主活動家や親民主派支持者、北京に批判的な英政治家らに関する監視や情報収集に関与したと認定された。対象には、香港国家安全維持法の施行後に英国へ拠点を移した著名活動家の羅冠聰(ネイサン・ロー)氏も含まれた。英検察当局は、英国国内での越境的な監視や威圧を伴う事案として立件し、有罪を確保したとしている。

中国の反発と英国の対抗姿勢

中国外務省は、5月7日の有罪評決後、英国が「事実的根拠なく」中国公民を逮捕・起訴し、有罪評決を得たのは法と司法手続きの乱用だと主張していた。6月18日の量刑後も、英国側の対応を「典型的な政治的茶番」と批判し、英国に「誤った行動を正す」よう改めて求めた。

英国政府は5月9日、中国大使を召喚し、国家安全保障と民主的価値を損なう行為について中国側に責任を問う姿勢を示した。事件の核心は、英国に移った香港民主活動家らに対する越境的な監視や威圧を、英国がどこまで刑事司法と外交措置で抑え込むかにある。ワイ被告に10年、ユエン被告に8年の拘禁刑が言い渡されたことで、英国が今後、追加の外交対応や制度面の対策に踏み込むかも焦点となる。

参考・出典

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