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ルビオ米国務長官は、1989年の天安門事件から37年となる6月4日を前に声明を出し、「いかなる検閲も過去を消し去ることはできない」と訴えた。これに対し、中国外務省は4日、米側が歴史的事実を歪曲し、中国の政治体制と発展の道を中傷しているとして反発した。人権と歴史認識をめぐる米中の応酬が、周年日に改めて表面化した。
「検閲では記憶を消せない」とする米側声明
ルビオ氏は声明で、中国共産党が1989年6月4日、天安門広場とその周辺で平和的な抗議参加者への攻撃を軍に命じてから37年になると指摘した。中国当局による検閲は過去を消すことはできないとし、表現の自由と平和的集会の権利を守ろうとした人々を記憶する姿勢を示した。
これに対し、中国外務省の毛寧報道官は4日、米側の発言は1980年代末の「政治風波」をめぐる歴史的事実をねじ曲げ、中国の政治体制と発展の道を中傷し、内政に干渉するものだと批判した。中国政府はこの件について、以前から明確な結論を出しているとの従来の立場も改めて示した。
「政治風波」は、中国当局が天安門事件を指す際に用いる公式表現だ。米側が人権問題として記憶と説明責任を問う一方、中国側は国内政治への干渉や体制批判として退けており、同じ出来事をめぐる評価の隔たりは大きい。
周年日に続く追悼抑制と外交摩擦
AP通信は、37周年当日の中国本土では、天安門事件の追悼や想起につながる動きが当局によって抑え込まれていたと伝えている。中国本土では事件に関する記述や追悼活動が長年、厳しい検閲と統制の対象となってきた。
今回の応酬は、記念日に合わせた声明への反発にとどまらず、米中関係で人権をめぐる認識の差がなお外交摩擦の一因であることを映している。貿易、安全保障、台湾問題をめぐる対立と並び、天安門事件の記憶と評価をめぐる溝も、両国関係に残る火種の一つとなっている。
参考・出典
- China rebukes Rubio on Tiananmen, urges U.S. to stop interference | MarketScreener
- Police warn families of Tiananmen crackdown dead not to visit graves on 37th anniversary
- Rubio diz que China não pode censurar a memória da repressão na Praça da Paz Celestial
- Milestones in the History of U.S. Foreign Relations – Office of the Historian
