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米司法省は20日、キューバのラウル・カストロ元国家評議会議長(94)らを、1996年の「ブラザーズ・トゥ・ザ・レスキュー」機撃墜事件を巡る連邦刑事事件の被告に加えた差し替え起訴状を開封したと発表した。罪名は米国民殺害の共謀、航空機破壊2件、殺人4件で、トッド・ブランチ司法長官代行がマイアミで公表した。訴追は、撃墜に関与した軍関係者にとどまらず、当時のキューバ最高指導部の一角に及んだ。起訴状の内容は検察側の主張であり、被告は有罪が確定するまで推定無罪とされる。
国際水域上空での撃墜と4人死亡
事件は1996年2月24日に起きた。フロリダ州オパロッカ空港を飛び立った「ブラザーズ・トゥ・ザ・レスキュー」の民間機3機のうち2機が撃墜され、カルロス・コスタ氏、アルマンド・アレハンドレ・ジュニア氏、マリオ・デ・ラ・ペーニャ氏、パブロ・モラレス氏の4人が死亡した。米司法省は、2機がキューバ領空の外、国際水域上空で警告なく撃墜されたとしている。
差し替え起訴状の被告はラウル・カストロ氏のほか、ロレンソ・アルベルト・ペレスペレス氏、エミリオ・ホセ・パラシオ・ブランコ氏、ホセ・フィデル・グアル・バルサガ氏、ラウル・シマンカ・カルデナス氏、ルイス・ラウル・ゴンサレスパルド・ロドリゲス氏の計6人。起訴状は、ラウル氏が当時、キューバ革命軍の国防相として指揮命令系統を監督していたと位置づけている。
殺人罪と米国民殺害共謀罪の法定上限は死刑または終身刑で、航空機破壊罪については、ラウル氏とペレスペレス氏が各訴因につき5年以下とされる。実際の量刑は、有罪となった場合に裁判官が判断する。米司法省は、米国で、米国民の死亡を伴う暴力行為を巡ってキューバ体制の上級指導部が訴追されたのは約70年ぶりだとしている。
反体制飛行が生んだ緊張と外交摩擦
「ブラザーズ・トゥ・ザ・レスキュー」はマイアミを拠点に、当初はフロリダ海峡で遭難するキューバ人移民の捜索や支援飛行を行っていた団体だ。AP通信は、同団体がその後、キューバ方面への飛行や反体制ビラ散布でも知られるようになり、ハバナとの緊張を高めたこと、キューバ側が当時、国連安保理で自国領空侵犯への対応だったと主張した経緯を踏まえ、今回の訴追をトランプ政権下の対キューバ圧力強化の一環と位置づけている。
キューバのミゲル・ディアスカネル大統領は、起訴を「法的根拠のない政治的行動」として非難した。1996年の撃墜事件は長年、米キューバ関係の火種であり続けてきたが、元国家指導者本人が米連邦事件の被告に加わったことで、外交上の対立は改めて司法の場に持ち込まれた形だ。
ラウル氏が実際に米国内の法廷に立つかは不透明だ。米側に身柄のない国外の被告については、起訴状が開かれても、逮捕や引き渡しが実現しなければ公判は進みにくい。一方、米司法省は、被告の1人が別事件で米国に身柄を拘束されているとも明らかにしている。それでも、刑事訴追の対象が当時の最高指導部に広がったことで、30年前の民間人死亡事件は米連邦司法の案件として再び前面に出た。
参考・出典
- United States Unseals Superseding Indictment Charging Raul Castro and Five Castro Regime Co-Defendants for 1996 Shoot-Down of Brothers to the Rescue Aircraft | United States Department of Justice
- What to know about US indictment of ex-Cuban President Raúl Castro | AP News
- Cuban exiles’ group at center of Raúl Castro indictment | AP News
- Attorney General James Uthmeier Announces Indictment of Raúl Castro; Statewide Prosecution Partnership with U.S. Department of Justice | My Florida Legal
