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ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は6月24日、東京都内で開いた株主総会で、既存工場でフィジカルAIを使ったロボット量産が始まっていると説明した。近く正式発表する考えも示し、「ロボットがロボットを量産するのはおそらく世界初だと思う」と述べた。フィジカルAIは、AIを現実空間の機械制御や作業実行につなげる考え方で、今回の発言は同社のAI・ロボティクス戦略が製造現場にも広がっている可能性を示した。
株主総会で示したAI・ロボティクス戦略
ソフトバンクグループは同日、東京都千代田区の東京国際フォーラムで第46回定時株主総会を開いた。総会では2025年度の事業報告や計算書類などが報告され、剰余金の処分、定款の一部変更、取締役9人の選任が承認・可決された。
期末配当は1株5.5円で、中間配当と合わせた年間配当は1株11円となった。取締役選任では孫氏ら9人が選ばれ、総会後の取締役会で孫氏は代表取締役会長兼社長執行役員に就任した。
今回の発言は、ソフトバンクグループが重視するAI・ロボティクス分野について、株主に向けて具体的な進展を示したものだ。ロボットを「作る側」にもAIを組み込むという構想で、製造現場そのものを高度化する狙いがうかがえる。
正式発表で問われる具体像
一方、量産を始めた工場の所在地や名称、対象となるロボットの機種・用途、生産能力、出荷先などの詳細は明らかにされていない。正式発表の時期についても、孫氏は「近く」と述べるにとどめた。
「世界初」との表現は孫氏の認識であり、現時点で比較対象や定義は示されていない。正式発表では、フィジカルAIの仕組み、量産規模、事業化計画がどこまで開示されるかが確認点となる。
