ミルノフラード巡り情報戦激化 ロシアは制圧強調、ウクライナは反論
ロシア軍のゲラシモフ参謀総長は9日、ウクライナ全戦線でロシア軍が前進していると述べ、東部ドネツク州ミルノフラードで包囲したウクライナ部隊の撃破をプーチン大統領から命じられていると明らかにした。ロシア側は町の建物の3割超を制圧し、近くの要衝ポクロウシクも掌握したと主張するが、ウクライナは陥落や包囲を否定し、防衛と反撃が続いていると説明している。
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ロシア軍のゲラシモフ参謀総長は9日、ウクライナ全戦線でロシア軍が前進していると述べ、東部ドネツク州ミルノフラードで包囲したウクライナ部隊の撃破をプーチン大統領から命じられていると明らかにした。ロシア側は町の建物の3割超を制圧し、近くの要衝ポクロウシクも掌握したと主張するが、ウクライナは陥落や包囲を否定し、防衛と反撃が続いていると説明している。
ウクライナ東部ドネツク州の要衝ポクロウシクをめぐり、前線と発表内容が食い違っている。ロシア側は長期の攻勢の末に市を掌握したと宣言し、1日には兵士が中央広場に国旗を掲げる映像を公開した。一方でウクライナ軍は2日、北部の拠点を依然として確保していると各国メディアに説明し、市街地で敵部隊の掃討作戦を続けていると強調する。地図上では「制圧」と「抵抗」がぶつかるこの街で、実際に何が起きており、その行方は和平…
ロシア大統領府は12月1日、ロシア軍がウクライナ東部ポクロウシクと北東部ボウチャンシクを制圧したとの報告がプーチン大統領に上がったと発表した。ペスコフ報道官によれば、ゲラシモフ参謀総長らが11月30日に司令部で説明したとされる。この報告は戦況の節目であるだけでなく、ロシア側の情報発信のあり方も映し出す。前線の補給線と和平協議の行方に、この「戦果」発表はどんな影響を及ぼすのか。
机を囲む司令官たちの前に、黒い服のウクライナ大統領が歩み寄った。うすぐらい司令室の机にはモザイク処理された地図が置かれ、短い握手のあと、銃声の届かぬ静けさの中で報告が始まる。2025年11月4日、ゼレンスキー氏が東部ドネツク州ドブロピリャ方面の前線を訪れ、圧力のかかるポクロウシク周辺の防衛態勢を確かめたという一日だった。
砲煙の向こうで街の輪郭がぼやける。ドネツク州ポクロウシクを巡る攻防は2025年11月3日もやまず、ロシア側は前進を主張し、ウクライナ側は包囲を否定した。北方ドブロピリャ周辺への兵力集結も伝えられ、前線は刻々と色を変える。要衝の行方は、東部全体の均衡を左右しかねない局面に差し掛かっている。