対中「最恵国待遇」撤廃を検証へ 米貿易委が景気への影響調査
対中関税の「土台」を作り替える議論が、ワシントンで現実味を帯びてきた。米国際貿易委員会は26日、中国製品への恒久的最恵国待遇(PNTR)を外した場合に、米国の景気や産業、調達先にどんな変化が起きるかを検証する調査に着手すると明らかにした。報告書は8月21日までに公表される見通しだ。
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対中関税の「土台」を作り替える議論が、ワシントンで現実味を帯びてきた。米国際貿易委員会は26日、中国製品への恒久的最恵国待遇(PNTR)を外した場合に、米国の景気や産業、調達先にどんな変化が起きるかを検証する調査に着手すると明らかにした。報告書は8月21日までに公表される見通しだ。
米通商代表部(USTR)は2025年12月23日、中国製半導体を対象に検討してきた通商法301条の追加関税について、当面は発動せず、2027年6月23日以降に引き上げる枠組みを示した。関税率は少なくとも発動30日前までに公表するとされ、企業側には「いつ上がるか」ではなく「いつ決まるか」を読む負担が増える。
機内の照明が落ちた「エアフォースワン」で、トランプ米大統領が対中関税の引き下げに言及した。理由は合成麻薬フェンタニルを巡る中国の協力だという。通商と治安を結びつけるアプローチは、米中関係の力学を静かに揺らす。正式決定は見えていないが、10月29日の発言は次の一手を占う合図として受け止められている。
各国メディアのライトが交差するロビーで、通訳が淡々と原稿を整えていた。10月28日、米紙WSJは、トランプ米大統領が30日に予定する習近平国家主席との会談で、中国が合成麻薬フェンタニルの原料となる化学物質の輸出を取り締まるなら、対中関税の一部引き下げを協議する見通しだと報じた。貿易と薬物対策を結びつける異色の枠組みであり、米中の駆け引きに新たな軸が差し込まれたと映る。
倉庫の床に並ぶ磁石とレーザー部品の箱が、静かな緊張を物語る。米中摩擦の再燃を受け、半導体サプライチェーンは在庫の積み増しと契約の見直しを急いでいる。中国がレアアースの輸出に許可制を敷き、米側は対中関税や通商方針を動かす中、AI時代の供給線に再び試練が迫るとみられる。