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厚生労働省は18日、クルーズ船「MVホンディウス」でのハンタウイルス感染症の発生を受け、日本政府が保有するファビピラビル(アビガン)を英国へ提供したと発表した。英国からの要請に応じた措置で、ハンタウイルス感染症の患者等との接触者の発症予防に使う目的だ。提供は英国時間15日に行われ、数量は公表していない。
英国要請に応じた日英協力
今回の提供は、英国側から日本政府に要請があったことを受けたものだ。上野賢一郎厚生労働相は、同船の乗客だった邦人1人が英国政府手配のチャーター機の余席提供を受けて移動したことを背景の一つに挙げた。
あわせて、厚労省と英国健康安全保障庁(UKHSA)の間にある感染症対策・研究開発協力の覚書に基づく相互協力の精神も理由に示した。この覚書は、2017年にUKHSAの前身であるPHE(イングランド公衆衛生庁)と結んだ感染症対策・研究開発協力の枠組みを改訂したもので、感染症対応で日英が連携する土台となっている。
上野厚労相は12日の会見で、今回の事案ではハンタウイルスの一種であるアンデスウイルスが確認されていると説明している。ファビピラビルは抗ウイルス薬として知られるが、今回の発表は接触者の発症予防を目的に英国へ提供したという事実を示したもので、アンデスウイルス感染症への有効性が確立したと位置付けるものではない。
多国間で進む船内感染対応
国際保健当局の公表では、MVホンディウスの事案は複数国が関わる感染症対応として扱われている。WHOは、船内で重症呼吸器症状の集積があったとの通知を5月2日に受けたとしている。ECDCは同事案を「アンデスハンタウイルスのアウトブレイク」と位置付け、船はオランダ船籍で、乗客・乗員は23カ国にまたがるとしている。
UKHSAも6日、同船で確認されたハンタウイルス発生を受け、英国人の帰国に備えてWHOなどと連携して対応していると公表した。クルーズ船という移動性の高い場で、乗客・乗員が各国に戻る可能性があるため、各国当局の情報共有と帰国後の健康管理が重要になる案件だ。
日本側は提供数量を明らかにしておらず、英国側がどの範囲の接触者に、どの手順でファビピラビルを使うかも公表されていない。今回の提供は政府間協力による医薬品提供であり、アンデスウイルス感染症に対する治療・予防効果の医学的評価は、今後の当局発表や研究データで別途確認される論点となる。
