AI企業Anthropicの未公開モデル、外部検証で転売流出か

Anthropic未公開モデルのAPIアクセス転売疑惑 テスト環境アクセスを緊急停止

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複数の海外報道によると、Anthropicが2026年6月3日に始めたとされる外部レッドチーム検証で、未公開チェックポイント「claude-oceanus-v1-p」への特権APIアクセスが参加者から第三者プロキシ業者へ転売され、モデルが外部で利用可能な状態になった。Anthropicはこれを受け、レッドチーム向けのテスト環境へのアクセスを緊急停止したとされる。外部市場では同時に、100万入力トークンあたり16ドル、100万出力トークンあたり80ドルという価格表示も出回り、一般提供中のClaude上位モデルを上回る水準として受け止められている。

防御目的に限られたMythos系モデル

Anthropicは2026年4月7日、汎用フロンティアモデル「Claude Mythos Preview」を公表した。同社はこのモデルを一般提供せず、Project Glasswingの枠組みで防御的セキュリティ用途と責任ある脆弱性開示に限って提供する方針を示していた。

Mythos Previewについて、Anthropicは主要OSや主要ブラウザを含む広範なソフトウェアで、ゼロデイ脆弱性の発見や悪用コード生成能力が大きく高まったと説明している。ゼロデイ脆弱性とは、開発元が修正する前に攻撃に使われ得る欠陥のことで、発見能力の向上は防御側に有益である一方、管理を誤れば攻撃側にも強い武器を渡すことになる。

そのため今回の問題は、単なる新モデルの早期露出にとどまらない。限定された相手にだけ使わせることで安全を保つという運用の前提が揺らいだ点に重みがある。Anthropicは6月2日にProject Glasswingの拡大を発表し、4月時点の約50の初期参加組織に加え、15カ国以上の約150組織へ対象を広げる方針を示した。拡大直後に、アクセス管理と監査の実効性が問われる展開となった。

外部市場に出た高額な価格表示

外部市場で観測された100万入力トークンあたり16ドル、100万出力トークンあたり80ドルという水準は、一般提供中のClaude上位モデルより高い価格帯だ。ただし、AnthropicはProject Glasswing向けのClaude Mythos Previewについて、モデル利用クレジットの提供後は100万入力トークンあたり25ドル、100万出力トークンあたり125ドルで参加者に提供すると説明している。このため、今回出回った価格がAnthropicの正式なAPI価格を示すものなのか、第三者プロキシ業者が設定した転売価格なのかは確定していない。

Anthropicによる「claude-oceanus-v1-p」の位置付け、流出範囲、再発防止策の説明は現時点で限られる。外部レッドチーム制度は危険な能力を事前に洗い出すために不可欠だが、今回のような転売が事実であれば、参加者の審査だけでなく、APIキー単位の監査、利用ログの追跡、異常利用の検知を含めた見直しが避けられない。

参考・出典

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