島津製作所が核融合向けターボ分子ポンプを試作 UNITY-2で2026年から実機検証へ
島津製作所は12月3日、核融合発電施設向けのターボ分子ポンプ(TMP)試作機を、スタートアップの京都フュージョニアリングと組んで完成させたと明らかにした。トリチウム環境での使用を前提にした島津初の核融合向け製品で、カナダ・オンタリオ州チョークリバーで建設中の統合試験施設「UNITY-2」に設置し、2026年の試運転開始を目標に実機検証を進める計画だ。日本企業が、核融合ビジネスの心臓部となる燃料サイ…
企業、経済、マーケットの動きを、ニュース+戦略視点で読み解きます。決算や業界動向の裏にある意図、テクノロジーや社会変化がビジネスに与える影響まで整理。
「知って終わり」ではなく、考える材料になるビジネスニュースを届けます。
島津製作所は12月3日、核融合発電施設向けのターボ分子ポンプ(TMP)試作機を、スタートアップの京都フュージョニアリングと組んで完成させたと明らかにした。トリチウム環境での使用を前提にした島津初の核融合向け製品で、カナダ・オンタリオ州チョークリバーで建設中の統合試験施設「UNITY-2」に設置し、2026年の試運転開始を目標に実機検証を進める計画だ。日本企業が、核融合ビジネスの心臓部となる燃料サイ…
キオクシアホールディングスは、2029年度までに主力工場を「365日24時間」止めずに動かすスマートファクトリーへ進化させる方針だ。AIやロボットで設備保全を自動化し、トラブルの兆候を事前に捉える予知保全を組み合わせて、装置の稼働率と投資効率を極限まで高める構想である。巨大なクリーンルームが静かに動き続ける未来像を見据え、現場と経営の両面で長期的な変革が始まっている。
川崎重工業が、人がまたがって操る四脚型ロボットの乗り物を本格事業に育てようとしている。同社は12月3日、四脚型のオフロード用パーソナルモビリティー「CORLEO(コルレオ)」を2035年ごろの市場投入を目指す旗艦プロジェクトに据える方針と、社長直轄の専任開発組織の立ち上げを発表した。山岳レジャーや観光地での活用を想定するこの機体は、移動の楽しみ方をどう変えるのか。
ダイムラートラックは、燃料電池トラック「メルセデス・ベンツ GenH2 Truck」の量産化に向け、ドイツ国内で第2次の実証走行を始めた。ホルンバッハやDHLサプライチェーンなど5社が1年間、通常の物流ルートで車両を運用し、実務で得られたデータを今後の車両開発や販売・サービス体制づくりに生かす。荷を積んだ40トントラックが、水素ステーションを行き来しながら静かに幹線道路を走り始めている。
ソーシャルメディア「X(旧ツイッター)」が、欧州連合(EU)の新たなデジタル規制違反で1億2000万ユーロ(約217億円)の制裁金を命じられた。5日の欧州委員会の決定に対し、オーナーのイーロン・マスク氏は翌6日、自身のXで「EUは廃止すべきだ」と主張し、約2億3000万人のフォロワーに不満をぶつけた。巨大プラットフォームに誰がどのようなルールを課すのか、攻防は次の段階に入っている。
欧州連合(EU)と主要7カ国(G7)が、ロシア産原油の輸出を巡る制裁の強化に動いている。既存の価格上限制裁に代え、欧米の海運会社や保険がロシア産原油を運ぶこと自体を禁止する構想だ。実現すれば、ウクライナ侵攻の資金源とされるロシアの石油収入を直接狙い撃ちにしつつ、世界の輸送とエネルギー市場にも新たな負担をもたらす。
市場調査会社Counterpoint Researchは、AI需要の拡大を背景に、メモリ価格が2025年に大きく跳ね上がり、2026年も最大で2割程度の上昇が続くと予測している。AIブームはデータセンターだけでなくPCやスマートフォンにも波及しており、その「部品の値段」が世界中の利用者や企業のコスト構造を静かに変え始めている。
米IT大手Metaは米時間12月5日、対話型AI「Meta AI」でのニュース機能を拡充し、米CNNやFox News、仏Le Mondeなど複数の報道機関とコンテンツ利用の契約を結んだと明らかにした。AIの回答に記事を組み込み、元のサイトへのリンクも示す仕組みで、ニュースを「チャットで受け取る」スタイルが一段と広がりそうだ。
米半導体大手Advanced Micro Devices(AMD)のリサ・スーCEOが4日(現地時間)、対中輸出が制限されているAI半導体「MI308」の一部について、米政府から輸出ライセンスを既に受け取ったと明らかにした。中国向けに実際に出荷する場合、売上の15%を米政府に納める条件も受け入れる考えだという。厳しい輸出規制の下でも中国市場を手放さない姿勢は、AI半導体ビジネスの新たなコスト構造を…
SpaceXは12月2日、フロリダ州ケープカナベラル宇宙軍施設内の第37発射施設(SLC-37)で、2基の発射台を建設する承認を得たと明らかにした。テキサス州スター ベースに続き、超大型ロケット「スターシップ」の本格的なフロリダ拠点が動き出す。新たな基地整備は、周辺の暮らしと宇宙ビジネスにどのような変化をもたらすのか。
三菱造船や今治造船、国内大手海運各社など7社が12月1日、液化CO2(LCO2)輸送船とアンモニア燃料など新燃料船の標準設計づくりで覚書を交わした。次世代の環境対応船を、設計段階から横串でまとめる試みだ。脱炭素と国際競争力の両立に悩む日本の造船・海運にとって、この枠組みはどんな意味を持つのか。
日本電気硝子は2025年12月2日、AIサーバやデータセンター向けの電子回路基板に使う低誘電ガラスファイバ「D2ファイバ」の販売を始めた。基板内部の信号損失を抑えつつ、高速・大容量通信へと踏み出す装置の需要は世界で急増している。熱のこもるサーバ室で、基板の一部にすぎないガラス繊維が、電力と速度の綱引きを左右し始めている。
スイスの金融大手UBSが12月4日に公表した年次報告書で、世界のビリオネア(資産10億ドル超の超富裕層)が2919人に達し、過去最多になったことが明らかになった。UBSがデータ収集を始めた1995年以降で最大の人数であり、彼らの総資産も15.8兆ドルと記録を塗り替えた。株式市場、とりわけAI関連を含むテック企業の株高がこの急増を支えている。一方で、物価高に直面する多くの家計との間で「富の集中はどこ…
米国が再び北米貿易の枠組みを揺さぶっている。米政治サイト「ポリティコ」のポッドキャストで、グリア米通商代表部(USTR)代表は、トランプ米大統領が来年、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)からの離脱を決断する可能性に触れた。協定に設けられた見直し期間は、修正や再交渉だけでなく、必要と判断すれば離脱するための仕組みでもあると説明し、カナダとメキシコと別々に協定を結び直す案にも言及したという。20…
欧州連合(EU)は12月4日、米メタがメッセージアプリ「WhatsApp」に組み込んだAI機能と、その利用ルールを巡り、新たな独占禁止法調査を開始した。企業やAIスタートアップが日常的に使う通信インフラ上で、どこまで自社AIを優遇できるのか。急拡大する生成AI市場で、公正な競争と利便性を両立できるのかが焦点になっている。
ロシア産ガスへの依存を減らしつつも、目先の安定供給は手放せない。トルコのバイラクタル・エネルギー相は、年末に期限を迎えるロシアとの天然ガス輸入契約2件(計220億立方メートル)の1年間延長を決めたと明らかにした。一方で、黒海トルコ沖でタンカーへの攻撃が相次ぐ中、ロシアとウクライナを含む全ての当事者にエネルギーインフラを戦闘から切り離すよう繰り返し伝えている。戦時下の黒海で、トルコはロシア依存とエネ…
日中関係の緊張が高まるなか、中国商務省が日本に対し強い調子で自制と協力を求めた。日系企業の活動環境への影響が懸念される局面で、日本側に「正常な経済貿易協力のための条件を整える」よう重ねて要求し、高市総理の最近の発言を名指しで問題視したうえで、日本が一方的な対応を続ければ対抗措置も辞さない姿勢を示した。こうした警告は、中国で事業を続ける日本企業に何を突き付けているのか。
農林水産省が、自動走行トラクターなどの導入を見据えた農地整備を各地で本格化させている。農地を大きな区画にまとめ、機械が方向転換しやすい農道や広い畦、地中に埋めた水路、通信設備まで一体で整える計画だ。深刻な担い手不足のなか、限られた人手で広い面積を管理するための基盤づくりでもある。静かに走る無人トラクターの背後で、農地そのものの姿も変わりつつある。
大阪ガスと東邦ガスが、米国ネブラスカ州で合成メタンを量産する国際プロジェクトに参画する。伊藤忠商事や欧州のエネルギー企業と共同で、年間約7万5千トンのe-メタンを製造する計画で、2030年度に日本への本格供給を始める構想だ。家庭のガス機器は変えずに排出削減を進める一方、そのコストやリスクをどう分担するのかが新たな課題となる。
株式会社ブロードバンドタワーとNTT東日本は2025年11月17日、東京と北海道のデータセンターを次世代光ネットワーク「IOWN APN」で直結する共同実証を始めた。2026年3月末までの期間中、およそ1000km離れた拠点をあたかも1台のストレージのように扱えるかを確かめる。企業が抱えるバックアップや災害対策、ランサムウェア対策の負荷をどう軽くできるのか――遠隔地のサーバールームで回る冷却ファン…