H3ロケット6号機、種子島で30形態初飛行に成功し、予定軌道へ投入

H3ロケット6号機、ブースターなし30形態で打ち上げ成功 VEP-5と副衛星6基を搭載

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H3ロケット6号機は12日午前9時53分59秒、種子島宇宙センター大型ロケット発射場から打ち上げられ、機体は計画された軌道に到達し、打ち上げは成功した。固体ロケットブースターを使わない「30形態」として初めて飛行した点が今回の大きな特徴で、H3の機体ラインアップを広げるための重要な飛行実証となった。

ブースターなしのH3-30S

6号機の機体形態はH3-30Sで、基幹エンジンのLE-9を3基搭載し、固体ロケットブースターSRB-3は使わない構成だ。H3の「30形態」は、補助ブースターの力を借りずに液体燃料エンジンだけで飛ぶ軽量構成で、打ち上げ需要に応じて機体を使い分けるための選択肢となる。

主ペイロードはロケット性能確認用ペイロード「VEP-5」で、これに加えてPETREL、STARS-X、BRO-22、VERTECS、HORN-L、HORN-Rの6基の小型副衛星を搭載した。JAXAは今回の目的を、H3ロケット30形態の飛行実証と、小型副衛星6基への軌道投入機会の提供としていた。

飛行は順調に進み、打ち上げから約16分後に小型副衛星PETRELとSTARS-Xの分離を行ったと報じられている。VEP-5は実運用衛星ではなく、H3-30形態で想定される衛星質量を模擬し、ロケットの性能を確認するためのペイロードだ。同時に6基の小型副衛星を載せた実証飛行であり、「ダミー衛星だけ」の打ち上げではない。

実飛行段階に入った30形態

今回の成功により、H3の30形態は計画上の構成から実際に飛行した機体へと進んだ。H3はミッションに応じてエンジン数やブースターの有無を変える設計で、30形態の実証は、将来の打ち上げコストや搭載能力の選択肢を広げる意味を持つ。

今後は、搭載した小型副衛星それぞれの分離状況や初期運用、さらに30形態として設定された詳細な評価項目の達成度が確認される。今回の飛行は、H3の商業運用上の評価を一気に確定させるものではないが、ブースターなし構成を実際の飛行で確認した節目となった。

参考・出典

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