米国、イラン戦争で供給不安 既積みロシア産原油の荷揚げ許可を30日間再延長
米財務省外国資産管理室(OFAC)は18日、2026年4月17日午前0時1分(米東部夏時間)以前に船舶へ積載済みだったロシア産原油・石油製品について、販売、引き渡し、荷揚げに通常付随し必要となる取引を認めるロシア関連一般許可134Cを発出した。5月16日に失効した一般許可134Bを置き換える措置で、ロシア産石油全般の取引再開ではなく、既に船舶に積まれていた貨物に限った時限的な許可である。
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米財務省外国資産管理室(OFAC)は18日、2026年4月17日午前0時1分(米東部夏時間)以前に船舶へ積載済みだったロシア産原油・石油製品について、販売、引き渡し、荷揚げに通常付随し必要となる取引を認めるロシア関連一般許可134Cを発出した。5月16日に失効した一般許可134Bを置き換える措置で、ロシア産石油全般の取引再開ではなく、既に船舶に積まれていた貨物に限った時限的な許可である。
複数の米主要メディアによると、トランプ米政権は、ロシア産原油・石油製品のうち、すでに船積みされ、海上輸送中の貨物を対象にした時限的な制裁緩和措置を更新せず、2026年5月16日の期限で失効させた。ベセント財務長官は4月時点で、この例外措置を更新しない考えを示していた。
複数報道によると、太陽石油は2026年5月4日未明、政府要請を受け、ロシア極東の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」で生産された原油を受け入れた。原油を積んだタンカーは、同社四国事業所がある愛媛県今治市沖に到着した。ホルムズ海峡の通航が事実上制約されるなか、日本がロシア産原油を確保した初の事例に位置づけられている。
ロイター系報道によると、欧州連合(EU)のシェフチョビッチ欧州委員は4月24日、ベセント米財務長官との会談後、米国はロシア産原油の海上積み貨物に認めた今回の時限的な猶予措置を繰り返さないとの理解を示した。米財務省外国資産管理室(OFAC)は4月17日、同日時点で船舶に積載済みのロシア連邦産原油・石油製品を対象に、引き渡しや販売を5月16日まで認める一般許可134Bを発出している。
ドルジバ・パイプライン経由のロシア産原油のハンガリー・スロバキア向け輸送が4月22日に再開した。これを受けてハンガリーは対ウクライナ900億ユーロ融資への抵抗を解き、EUは23日にかけて実施の最終段階に入る見通しとなった。今回の動きは新たな大型支援策の創設ではなく、2025年末から制度化が進んでいた既存の900億ユーロ枠が、送油再開をきっかけに政治的に解凍された局面といえる。
米財務省は4月17日、3月12日時点で船舶に積み込まれていたロシア産原油と石油製品の売買・引き渡しを認める一時的な制裁猶予を、5月16日まで延長した。``対象は、制裁の対象となった後もすでに海上輸送に入っていた貨物で、延長の背景には、イラン戦争に伴う供給逼迫への対応があるとみられる。
ウクライナのゼレンスキー大統領は2026年3月13日、訪問先のパリで、米国がロシア産原油を巡る制裁の一部を30日間緩和した判断を強く批判した。AP通信によると、同氏はこの措置がロシアに新たな資金を与え、ウクライナ侵攻の終結や和平交渉の前進にはつながらないと訴えた。
対ロ制裁の枠組みが崩れたわけではない。米財務省が打ち出したのは、原油高と中東情勢の緊迫で海上に滞留した貨物を動かすための限定的な例外処置で、ロシア産原油の購入を各国に広く解禁する内容ではない。市場の混乱回避を優先しつつ、対ロ圧力の看板を外さないという、米政権の苦しい両立策が浮かんだ。
売り先が定まらず航行中のまま滞留するロシア産原油について、米国がインド向け取引に限って時限的に制裁の適用を緩める。米政権の高官らの説明として、既に海上にある貨物を対象に、30日間だけ決済や引き渡しを認める一般ライセンスを出した。
ロシア産原油を欧州に入れない措置を、制裁ではなく法律として固定する動きが具体化する。欧州委員会は、恒久的な禁輸を盛り込む法制化案を4月15日に打ち出す方向で調整している。4月12日のハンガリー議会選挙をまたぐ日程にし、選挙戦への波及を抑える狙いがあるとみられる。
ロシア産原油の輸送が止まったとして、ハンガリーとスロバキアが代替ルートの確保に動いた。シーヤールトー外務貿易相は16日、ウクライナがロシア産原油の通過を再開していないと主張し、クロアチアに対しアドリア海側のパイプライン経由で両国へ輸送できるよう支援を求めたとXで明らかにした。
ロシア産原油の輸送網に、EUがより強いくさびを打ち込もうとしている。フォンデアライエン欧州委員長は現地時間6日午後(日本時間7日未明)、欧州委員会が新たな対ロシア制裁パッケージを提案したと明らかにし、原油輸出を支える海運サービスの「全面禁止」を柱に据えた。
インドがロシア産原油の購入を止める――。トランプ大統領が通商合意の一部としてそう説明したのに対し、ロシア大統領府は3日、インド側から購入停止について「何も聞いていない」と述べた。戦争をめぐる制裁の論理が、貿易交渉の条件として前面に出た形だ。
西側の対ロ制裁が強まる中でも、中国がロシア産原油の受け入れを今月にかけて増やす見通しとなった。インドやトルコの買い控えで行き場を失った積み荷が中国へ回る構図で、制裁が「取引停止」ではなく「物流と買い手の再編」を促している点が異例である。
米国のトランプ大統領は米東部時間2026年1月4日、大統領専用機内で記者団に対し、米国が求めるロシア産原油の購入抑制にインドが応じない場合、対インド関税を上げ得ると述べた。2026年1月5日時点で、インド製品にはロシア産原油を理由の一つとして高関税が既にかかっており、発言は圧力の上積みに映る。
欧州連合(EU)と主要7カ国(G7)が、ロシア産原油の輸出を巡る制裁の強化に動いている。既存の価格上限制裁に代え、欧米の海運会社や保険がロシア産原油を運ぶこと自体を禁止する構想だ。実現すれば、ウクライナ侵攻の資金源とされるロシアの石油収入を直接狙い撃ちにしつつ、世界の輸送とエネルギー市場にも新たな負担をもたらす。
ホワイトハウスの前庭でフラッシュが走り、トランプ米大統領とハンガリーのオルバン首相が肩を寄せて握手したのは7日。移民やEU内の対立といった鋭い論点には深入りせず、話題はエネルギーに寄った。トランプ氏が記者団に、ロシア産原油の制裁でハンガリーへの適用除外を検討する考えに触れたと伝えられ、制裁の理念と供給の現実のはざまで揺れる同盟の姿がにじんだ。
米財務省がロシアの石油大手ロスネフチとルクオイルに対する新たな制裁を発表した。これを受け、インドの主要精製会社はロシア産原油の調達を大幅に縮小、あるいは一時停止する方向で社内調整を進めている。支払いや保険の可用性が揺らぎ、海上輸送の目詰まりが懸念されるなか、アジアの原油フローは静かに組み替え段階に入ったと映る。
夕暮れの執務室で、報道陣のざわめきが一瞬やむ。トランプ米大統領は2025年10月22日、来週に韓国で予定する習近平国家主席との会談で、中国によるロシア産原油の購入問題を取り上げる意向を示した。同日、米財務省はロシアの主要石油企業を新たに制裁指定。エネルギーを軸に戦争終結を迫る構図が浮かぶ。
ホワイトハウスの言葉とニューデリーの沈黙が交錯した。2025年10月15日、トランプ米大統領は、モディ印首相がロシア産原油の購入停止を約束したと明言した。だが翌16日、インド外務省はそのような電話会談を「把握していない」と述べ、合意の実在に疑問が生じた。対露圧力が強まるなか、原油という生々しい流れが外交の綻びを映し出している。