総務省統計局、5月コアCPI1.4%上昇 4カ月連続1%台

5月コアCPIは1.4%上昇も、欧米型コアは低位 物価基調の鈍化鮮明に

※記事を視覚化したイメージであり、実際の事象とは異なります。

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総務省統計局が2026年6月19日に公表した5月の全国消費者物価指数で、生鮮食品を除く総合指数(コアCPI)は前年同月比1.4%上昇にとどまった。さらに欧米型コアに近い食料・エネルギー除く指数は1.1%上昇となり、物価基調の弱さが鮮明になった。

総合は小幅拡大、欧米型コアは1.1%にとどまる

5月の総合指数は113.5で、前年同月比1.5%上昇した。4月の1.4%から小幅に拡大した一方、コアCPIは1.4%で横ばいだった。生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数は112.0で、前年同月比1.8%上昇し、4月の1.9%から伸びが鈍った。

さらに、欧米で一般的に重視される指標に近い「食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合」は106.5となり、前年同月比1.1%上昇にとどまった。日本で通常注目されるコアCPIより伸び率は低く、食料やエネルギーを除いた基調部分では、物価上昇の勢いが一段と弱い姿が出ている。

生鮮食品を除く指数は、天候で価格が振れやすい野菜や魚介類などを除き、物価の基調をみるために使われる。一方、生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数は、電気代やガソリンなど外部要因の影響を受けやすい項目も除いて、基調的な値動きを見る指標だ。欧米型コアは、さらに食料全体を除くため家計実感とは距離があるが、基調的なインフレ圧力の弱さを見る手がかりになる。

欧米型コアでにじむデフレ接近

コアCPIの前年同月比は、2025年夏から秋にかけて3%前後で推移していたが、2026年に入って伸びが鈍っている。2026年2月は1.6%、3月は1.8%、4月は1.4%、5月も1.4%となり、物価上昇は続いているものの、上昇率は1%台中心に移った。

ただし、5月の数字は物価が下がっていることを示すものではない。総合指数もコアCPIも前年を上回っており、統計上はなお物価上昇が続いている。一方で、欧米型コアに近い食料・エネルギー除く指数は1.1%上昇にとどまり、物価上昇の芯は細っている。表向きはインフレが続く一方、基調部分ではデフレ的な水準に近づきつつあると読める。

参考・出典

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