社会保障国民会議実務者会議 減税財源に赤字国債頼らず

消費税減税、赤字国債頼らず 給付付き税額控除の財源案を補助金見直しなどで整理

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社会保障国民会議の実務者会議で26日に示された中間とりまとめ案は、飲食料品の消費税減税や給付付き税額控除の財源について、赤字国債に頼らない原則を明記した。補助金、租税特別措置、税外収入などの見直しで財源を確保する考えだ。

制度論から財源論への転換

社会保障国民会議は2026年2月26日、高市首相が出席して初会合を開いた。首相は夏前に中間取りまとめを行い、税制面で結論が得られれば、できるだけ早期の法案提出を目指す考えを示していた。国民会議の下には実務者会議が設けられ、給付付き税額控除と、導入までの「つなぎ」となる飲食料品減税を並行して検討してきた。

実務者会議は3月以降、会合を重ね、6月24日の第16回会合で「中間とりまとめ(案)」を配布資料として提示した。直前の議長案では、飲食料品の消費税率を2027年4月から2年間1%とし、同年秋ごろに1%分に相当する所得連動給付を先行導入して、負担を実質的にゼロへ近づける方向が示されていた。

一方で、減税は税収を直接減らすため、社会保障財源との関係が最大の論点になっていた。今回の案は、制度の骨格だけでなく、赤字国債に頼らず財源を確保するという線を引いた点に意味がある。給付付き税額控除は、所得が低い人には給付を組み合わせて負担を軽くする仕組みで、減税だけでは届きにくい層を支える狙いがある。

次の焦点は具体的な財源メニュー

今後の焦点は、補助金や租税特別措置の見直し、税外収入の活用でどの程度の財源を捻出できるかだ。租税特別措置は、特定の政策目的のために税を軽くする例外措置で、見直しには関係業界や所管省庁との調整が避けられない。削減規模や実施時期が示されなければ、財源原則は政治的な合意文書にとどまる。

地方財政や社会保障財源への影響も詰める必要がある。消費税は国だけでなく地方や社会保障にも関わる税であり、飲食料品の税率を下げれば、その穴埋めをどこが担うのかが問われる。26日に示された案では、地方自治体の財政運営に支障が生じないよう適切に対応する方針も盛り込まれた。

中間とりまとめ案は政府の最終方針ではなく、減税の実施時期や期間、給付付き税額控除の本格導入時期にはなお調整が残る。具体的な財源確保策は来年度予算編成の過程で結論を得る方向で、争点は、消費税減税の是非そのものから、減税と給付を支える財源をどこまで具体化できるかに移っている。

参考・出典

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