北京での日独外相会談 日本の台湾情勢発言が議題に浮上
中国の王毅外相(共産党政治局員)は8日、北京でドイツのワーデフール外相と会談し、高市早苗首相の「台湾有事」発言を取り上げて日本を厳しく批判し、「一つの中国」原則を中独関係の土台だと強調した。日本の発言が欧州との外交の場でどう位置付けられるのかが問われている。
本ページでは「中独関係」をテーマとした記事を一覧で掲載しています。
中国の王毅外相(共産党政治局員)は8日、北京でドイツのワーデフール外相と会談し、高市早苗首相の「台湾有事」発言を取り上げて日本を厳しく批判し、「一つの中国」原則を中独関係の土台だと強調した。日本の発言が欧州との外交の場でどう位置付けられるのかが問われている。
ベルリンの官庁街は週明けの空気が少し張りつめていた。2025年11月3日、ドイツのワーデフール外相が中国の王毅外相と電話で協議し、安全保障や経済政策など相互の関心事項を幅広く話し合った。中止されていた外相の訪中は近く再調整で一致し、中国側はメルツ首相の訪中もあらためて招請した。緊張と必要のはざまで、両国は対話の糸を繋ぎ直していると映る。
外相機の座席は空いたまま、北京の秋風だけが動いていた。2025年10月27日、ドイツのワーデフール外相が直前で訪中を延期したとの報が広がる一方、独中双方は関係悪化の観測をいっせいに否定した。輸出規制や安全保障で摩擦は残るが、対話の窓は閉じていないという合図である。焦点は、相互不信の温度をどう下げ、実務の線をつなぎ直すかに移っている。