米政府、先端AI管理を国家安保対象に G7で同盟国例外案

米国、先端AIモデルのアクセス管理を強化 G7で同盟国向け例外枠を協議

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ロイターなどによると、米政府は先端AIモデルの利用・提供を国家安全保障上の管理対象として扱い始めた。Anthropic製モデルへの外国人アクセス制限を受け、現地時間16日のG7首脳会合では同盟国向けの「信頼できるパートナー」方式が協議された。

先端モデルを安全保障管理の対象に

米政府発表によると、トランプ大統領は6月2日、先端AIのイノベーションと安全保障に関する大統領令に署名した。米政府は民間部門と協力して情報システムを近代化し、外部脅威に強い仕組みに改める方針を掲げ、国家安全保障システムのサイバー防御を優先課題に据えた。

続く6月5日の大統領覚書では、軍や情報機関で最先端かつ安全で信頼できるAIシステムを使うための新たな枠組みを設けた。複数企業の先端モデル導入、高度に保護された計算基盤の整備、民間の専門人材を戦略予備軍として活用する構想が柱だ。米政権はAIを一般的な業務ツールにとどめず、国家の防御力を左右する基盤技術として扱う方向を明確にした。

AP通信やロイターによると、米政権は6月12日、Anthropicの最新AIモデル「Fable 5」と「Mythos 5」について、外国人による利用を制限するよう同社に求めた。同社はこれを受け、対象モデルを全顧客向けに無効化した。さらに現地時間16日のG7首脳会合では、こうした制限に対し、一部の同盟国・友好国を「信頼できるパートナー」として例外的に扱う可能性が協議された。高性能AIモデルそのものが、誰が使えるかを政府が管理する戦略技術に近づいている。

焦点は例外枠の線引き

G7首脳は現地時間17日、先端AIのリスクと機会をめぐって連携を深める方針を示した。フロンティアAIモデルが金融安定、生産性、労働市場に及ぼす影響について、財務当局、規制当局、サイバー専門家が横断的に検討する方向も確認した。フロンティアAIとは、最先端の能力を持つ大規模モデルを指し、文章作成や分析にとどまらず、ソフトウェア開発や脆弱性発見にも使われ得る。

今後の焦点は、「信頼できるパートナー」にどの国が入るのか、例外が政府機関に限られるのか、企業や研究機関まで含むのかという線引きに移る。対象がAnthropic製モデルにとどまるのか、他の米AI企業の最上位モデルにも広がるのかも重要な論点だ。米国製フロンティアAIへのアクセス管理は、同盟国との調整を伴う戦略技術問題へと移りつつある。

参考・出典

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