アラムコ・スタジアムで膜構造を一括施工 太陽工業がサウジで存在感を拡大
受注の知らせが社内を駆け、現地では準備が動き始めた。太陽工業はドバイの現地法人を通じ、サウジアラビアのアラムコ・スタジアムで膜部分の設計・製造・施工を担う。工期は2026年1〜6月。開業は同年6〜7月を見込み、翌年の大規模サッカー大会の会場に備える。軽く透光性のある膜が、暑熱の地に新しい観戦環境をもたらす。
AI、Web、クラウド、半導体など、進化の早いテクノロジーを流行語で終わらせないためのカテゴリ。
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受注の知らせが社内を駆け、現地では準備が動き始めた。太陽工業はドバイの現地法人を通じ、サウジアラビアのアラムコ・スタジアムで膜部分の設計・製造・施工を担う。工期は2026年1〜6月。開業は同年6〜7月を見込み、翌年の大規模サッカー大会の会場に備える。軽く透光性のある膜が、暑熱の地に新しい観戦環境をもたらす。
緩やかなカーブの公道を試験車両が走るたび、基地局と端末のAIが瞬時に送受信を調整した。NTTドコモはNTT、Nokia Bell Labs、SKテレコムと共同で、6Gに向けたAI活用の無線技術を神奈川県横須賀市の屋外で検証し、リアルタイム送受信の実証に成功した。AIを使わない場合と比べ、同条件で通信速度(スループット=一定時間あたりの実効通信量)が最大で2倍以上に達したという。
実験装置の前で技術者が周波数ダイヤルを回す。三菱電機が、プラスチックのケミカルリサイクル(化学反応で樹脂を分解し再資源化する手法)で用いるマイクロ波加熱について、世界最高の分解効率を実現する技術を開発したと発表した。周波数の選定と配合の最適化、装置構造の見直しを重ね、従来比5倍の効率と連続運転への道筋を示したという。
冷却水の流れが切り替わるたび、車内の見えない温度が整う。ミクニは車載電池の熱管理に使う水冷式サーマルマネジメントモジュールを開発し、提案を始めた。走行状況に応じて冷却水を賢く制御し、電池の劣化を抑えて長寿命化につなげる狙いだ。電動車全体の効率と安心に踏み込む一手である。
試料の混合比を少しずつ変え、電気がどれほど通るかを確かめる測定が続いた。東北大学の黄錚大学院生と大野真之准教授、米レンセラー工科大学のプラシュン・ゴライ助教授らは、塩化物系固体電解質で酸素が果たす役割を丁寧にほどき、伝導を左右する鍵が「どの酸素か」にあることを示した。成果は全固体電池の設計指針につながる。
製作ラインで石こうボードを留める手順が変わった。清水建設は木質耐火部材「スリム耐火ウッド」の新工法を公表し、製作時間を半分、コストを約20%抑える道筋を示した。国土交通大臣認定も取得し、2025年11月6日に発表後、現場への適用を順次進めている。
東北電力、RUTILEA、日立製作所、日本政策投資銀行の4社が2025年11月12日、東北・新潟で次世代型のDC(データセンター)構築に向けた共同検討を始めた。GPU(画像処理装置)需要の急増を受け、事業主体の組成まで視野に入れる。拡張しやすい設計や分散配置の可能性を探り、地域の電力と通信を結んで持続可能なAI基盤を育てる狙いだ。
研究者がペトリ皿で育てたシイタケの菌糸に電極を当て、乾燥保存後に霧吹きで湿らせて応答を測ると、電気の流れを“覚える”素子として働いた。次世代計算の要とされるメモリスタ(記憶抵抗素子)を、希少資源や巨大工場に頼らず作れる可能性が示された。省エネと環境負荷の低減を同時にねらう一歩である。
気球に載せた望遠鏡が成層圏を巡る間、地上のモニターに届いたX線の「揺らぎ」を研究者が確かめ続けた。広島大学やJAXAなどのチームは、地球から約7000光年のブラックホールを狙い、X線の偏光(光の振動方向の偏り)を手掛かりに周囲の超高温ガス「コロナ」の形を描き出した。従来より大幅に高い感度で集めた観測から、コロナは平たく広がる円盤状の構造を持つと結論づけ、物質が落ち込む最前線の几帳面な幾何を初めて具…
マイクの前に立った赤沢経済産業相は、「必ず成功させなければならない」と声を強めた。次世代半導体メーカーのラピダスに対し、政府が1000億円を株式出資する方針を決めたのである。情報処理推進機構を通じて国が株主として関与し、2ナノメートル級の最先端半導体の国産化と、経済安全保障の強化を同時にねらう大きな一歩だ。
鼓動の変化を映す動画が会場に流れると、福田恵一医師は静かに経過を語った。慶応大発のHeartseedが進める、iPS細胞由来の心筋球を用いた世界初の治験で、手術から半年以上を経た患者で心機能の回復が示されたという。重い心不全に対し、移植に頼らない再生医療が輪郭を得つつある。
データセンター向けの新しいチップ設計に向けて、アームが動き始めた。ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計企業アームは、NVIDIAの高速接続技術NVLinkを自社のNeoverseプロセッサー群に組み込む方針を示した。AI向け半導体で大きな影響力を持つ両社の連携が深まることで、サーバー用CPUとAIアクセラレーターの関係や、今後のAIデータセンターのつくり方にも変化が広がりつつある。
ワシントンの省庁で、担当者たちが静かに書類をめくっている。その机上にあるのは、半導体大手エヌビディアが開発したAI向け最新GPU「H200」を中国へ輸出してよいかどうかという案件だ。トランプ米政権がこの販売を認めるか検討していることが、2025年11月21日に関係者の証言から明らかになった。
記者や研究者が見守るなか、ニューヨークの会場で静かに稼働していたのは、ごく普通のサーバーラックに見える箱だった。中に収まっているのが、Quantinuumが2025年11月5日に商用化を発表した量子コンピューター「ヘリオス」だ。98個の量子ビットを備え、世界で最も高精度とされる計算能力が、金属の筐体の奥で淡々と動き続けている。
米ワシントンの会議室で、厚い報告書のページをめくる音が静かに続いていた。米議会の超党派諮問機関「米中経済安全保障委員会」が2025年11月18日に公表したのは、中国がフランス製戦闘機ラファールの評判を傷つけ、自国製兵器の売り込みを図ったとする詳細な分析だ。報告書は、2025年5月のインドとパキスタンの紛争後にオンライン空間で展開された偽情報作戦の実態を描き出し、戦場の空だけでなく、ネット上でも「見…
電気自動車の組立ラインが並ぶ広大な工場が、近くまったく別の役割を担おうとしている。米オハイオ州ローズタウンの元EV工場について、ソフトバンクグループが最大30億ドルを投じてAIデータセンター向け機器の製造拠点に改修する計画を進めていることが、2025年11月20日に明らかになった。生成AI「ChatGPT」を動かす膨大な計算能力の裏側で、日本企業がどのように存在感を高めようとしているのかが見えてき…
マドリードの法廷で判決文が読み上げられると、記者たちのキーボードをたたく音が一斉に響いた。裁判所が名指ししたのは、フェイスブックやインスタグラムを運営する米テック大手メタだ。同社はスペインのデジタルメディア各社に対し、総額4億7900万ユーロを支払うよう命じられた。不公正な競争とEUのデータ保護規則違反が認定されたこの決定は、オンライン広告の常識を揺さぶるものとなっている。
受話器の向こうで「警察ですが」と名乗る声に、思わず身構える人は多いだろう。ところが、その一部は海外からインターネット経由で送られた偽の声だった。国内の通信会社が提供したIP電話の1回線を足がかりに、2025年2〜3月だけで公的機関を装った通話が約200万件もばらまかれていたことが分かった。実際に被害に遭った人もおり、見えない通信網のほころびが、暮らしの足元を揺らしている。
電話会議の回線が切れると同時に、ワシントンの担当者が一つの数字を読み上げた。米政府が中東の2社に送り出すNVIDIA製AI半導体、最新鋭「GB300」級チップの演算能力は合計3万5000個分。サウジのAI企業ヒューメインとUAEのG42がその受け手となり、砂漠のデータセンターで動き出す巨大な計算工場の姿が、ようやく現実味を帯びてきた。
電話や面談が相次いでいる。米ホワイトハウスの当局者が、議会側に「この法案には賛成しないでほしい」と静かに伝えているのは、NVIDIAのAI半導体を中国などへの輸出から締め出す「GAIN AI法案」だ。世界のAIブームを支える同社のビジネスと、対中強硬路線を求める議会の声が、ワシントンで正面からぶつかり始めている。