国際共同捜査で暗号資産資金洗浄サービス管理者か、2人逮捕

暗号資産洗浄サービス「AudiA6」摘発、日本警察も解析で国際共同捜査に参加

※記事を視覚化したイメージであり、実際の事象とは異なります。

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警察庁は6月11日、日本を含む国際共同捜査で、暗号資産の資金洗浄サービスの管理者とみられるロシア国籍とウクライナ国籍の男2人が逮捕されたと公表した。2人は10日にジョージアで身柄を拘束された。日本側は、サービスの解析面で捜査に貢献したとしている。

「AudiA6」をめぐる3億8900万ドル超の洗浄疑惑

米当局は11日、逮捕されたのはルスラン・イゴレビッチ・トカチュク容疑者(37)とアレクサンダー・ウラジーミロヴィチ・レデネフ容疑者(25)だと発表した。いずれもジョージア西部の都市バトゥミ在住とされる。

米当局によると、2人は「AudiA6」と呼ばれる暗号資産の資金洗浄サービスの運営に関与した疑いがある。同サービスのウォレットには、2021年の開始以降、約1万333BTC、取引時点の評価額で約3億8974万ドル相当が入金され、このうち既知のダークネット市場やランサムウェア組織などに直接由来する資金も含まれていた。こうしたサービスは、犯罪で得た暗号資産の流れを複雑にし、捜査機関による追跡を難しくするために使われる。

捜査には米シークレットサービス、米内国歳入庁犯罪捜査部門、ユーロポール、ユーロジャストのほか、日本、オーストラリア、カナダ、フランス、ジョージア、ドイツ、アイスランド、ポーランド、スイス、英国などの法執行機関が関わった。米当局によると、共同作戦では3施設を捜索し、米国、アイスランド、ドイツ、フランスにある関連サーバーやドメインを対象にした。ユーロポールは、25ドメインが停止され、30を超えるサーバーが押収されたとしている。Telegramアカウントの遮断、暗号資産の凍結、デジタル機器の押収も行われた。

摘発の焦点は犯罪収益を隠す「インフラ」

今回の摘発は、暗号資産そのものを問題視するものではなく、犯罪グループが不正収益の出所を隠すために利用する資金洗浄インフラを標的にした点に意味がある。個別の詐欺や不正アクセスの実行犯ではなく、その利益を「使える金」に変える仕組みを断つ狙いだ。

一方で、2人については逮捕・起訴段階であり、有罪が認定されたわけではない。警察庁が担った解析の具体的な内容や、日本国内の被害事案との接点は、公表情報だけでは確認できない。米当局は今後、2人の身柄をジョージアからペンシルベニア東部地区へ引き渡すよう求めるとしている。

参考・出典

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