韓国の李在明大統領、トランプ氏に北朝鮮核停止案 長期は完全非核化

李在明氏、北朝鮮核の段階的対応をトランプ氏に提案 短期は開発停止を優先する構想

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韓国の李在明大統領は19日、帰国後の記者会見で、フランス・エビアンでのG7中にトランプ米大統領へ北朝鮮核問題の段階的対応を提案したと説明した。完全非核化を長期目標に据え、短期は核・ミサイル計画の停止を優先する構想で、米側の正式な政策転換ではない。

非核化を掲げつつ、まず能力拡大の停止へ

李政権の対北朝鮮政策は、完全非核化という最終目標を下ろさない一方で、当面は北朝鮮の核・ミサイル能力がさらに増えるのを止めることに重点を置く。李氏は今月8日にも、核・ミサイル能力の拡大阻止を「現実的な短期目標」とし、完全非核化は長期目標として扱う考えを示していた。

報道によると、短期目標には、核物質の追加生産停止、核兵器・核物質の海外移転防止、大陸間弾道ミサイル(ICBM)技術開発の停止が含まれる。最終的な核放棄をただちに実現できない場合でも、まず脅威がこれ以上拡大しないよう「凍結」に近い段階を置く発想だ。

G7での米韓首脳のやり取りは、正式な二国間首脳会談ではなかった。現地時間16日の記念撮影時には約30秒会話し、李氏は北朝鮮問題の平和的解決に向けてトランプ氏に役割を果たすよう求めた。その後の夕食時にも両氏は隣席となり、李氏は一連の非公式接触を、自らの現実路線を米大統領に直接伝える機会と位置づけた。

完全非核化路線の中での段階的アプローチ

今回の発言の意味は、完全非核化の原則を維持しながら、当面の危険を抑える実務的な交渉手順を前面に出した点にある。従来のように最終合意を一括して目指すだけでなく、核・ミサイル開発の停止や凍結を先に置くことで、交渉の入り口をつくろうとする考え方だ。

一方、G7首脳は共同声明で、北朝鮮の核・弾道ミサイル計画への深い懸念を示し、北朝鮮の完全な非核化への関与を再確認した。G7全体が凍結先行論を採用したわけではない。北朝鮮側では金与正氏がG7の完全非核化要求を主権侵害だと反発しており、少なくともG7声明への拒否姿勢はすでに明確だ。ただし、李氏の段階的提案そのものへの直接反応は確認されていない。焦点は今後、米韓間でこの構想がどこまで共有されるのか、米側がどのような政策言語で応じるのかに移る。

参考・出典

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