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ペルシャ湾のカーグ島付近で確認された大規模な海洋汚染をめぐり、イランのアンサリ副大統領は12日、石油施設からの原油流出ではなく、イラン以外のタンカーが排出した汚染物質を含むバラスト水や廃水が原因である可能性が高いとの見解を示した。衛星画像分析や主要報道では同島西側の海域に油膜状の異変が示されており、汚染の存在と発生源の認定を切り分けて見る必要がある。
主要輸出拠点の沖合に広がった油膜状汚染
6日から8日にかけてのCopernicus Sentinel衛星画像では、カーグ島西側の海域に数十平方キロ規模の油膜状の汚染が示された。APが確認した衛星画像でも、同島の西側から広がる油膜らしき帯が写っていた。外部分析では、画像が油膜を示している可能性が高いとの見方も出ている。
カーグ島はイランの主要な原油輸出拠点であり、周辺海域での異変は環境問題にとどまらない。原油の積み出しやタンカー航行に関わる海域で起きた事案として、海運、市場、地政学上のリスクにも結びつきやすい。
イラン石油ターミナル会社は10日、検査の結果、貯蔵タンク、パイプライン、積み出し設備、カーグ島付近で操業するタンカーからの漏えい証拠は見つからなかったと説明した。同社幹部は、地域の海洋汚染機関MEMACも当該海域で漏えいの兆候を確認していないと述べている。
施設漏えい否定から船舶由来説へ
今回の政府側説明で新しいのは、単に「自国施設からの漏えいではない」と否定する段階から、原因を船舶由来の汚染物質に求める仮説へ踏み込んだ点だ。バラスト水は、船が安定して航行するために船内に取り込む海水で、油分や洗浄排水などが混じれば海洋汚染の原因になり得る。
ただ、外国タンカーによる投棄が確認されたわけではない。汚染物質が原油そのものなのか、油分を含む洗浄排水やスロップ、バラスト水なのかは、採水や化学分析による特定が必要となる。疑われる船舶の船籍や航跡、AISデータとの照合も、原因を絞り込むうえで重要な要素になる。
現時点で整理できるのは、カーグ島西側の海域に大規模な油膜状汚染が示されている一方、イラン側石油施設からの漏えいを裏付ける証拠は示されていないという構図だ。政府側は船舶由来の汚染に原因を寄せているが、汚染の存在と発生源の認定は切り分けて見る必要がある。
参考・出典
- US fires on and disables 2 more Iranian tankers as tensions rise in the Strait of Hormuz
- Iran denies reports of oil leak near Kharg Island export hub
- Satellite images show a possible oil spill near Iran’s Kharg Island Export Hub
- Oil spill detected off Iran’s Kharg Island:Windward
- The Story Behind the Black Slick Near Kharg Island
