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クルーズ船「MVホンディウス号」で発生したハンタウイルス感染をめぐり、乗客・乗組員の下船と本国送還が5月10日、スペイン領カナリア諸島のテネリフェ島で始まった。世界保健機関(WHO)は5月8日時点で、関連症例8件、死者3人、ハンタウイルス感染確定6件を明らかにしていた。WHOは一般公衆へのリスクを低いと評価しているが、発症までに時間がかかる感染症であるため、追加症例が報告される可能性があるとしている。
下船から本国送還へ移った船内感染対応
5月10日には、スペイン人乗客がマドリードへ移送され、その後、軍病院に搬送された。フランス人乗客を乗せた便もパリに到着し、フランスのセバスチャン・ルコルニュ首相は、フランス人5人のうち1人が機内で症状を示したと説明した。
下船者と乗組員は症状の確認を受け、地元住民と接触しないよう管理された形で移送された。船内待機を続ける段階から、各国が自国民を受け入れ、医療機関での管理や健康監視に移す段階へ入った形だ。
5月10日時点で、なお船内に残っていた140人超については症状は出ていないと説明されていた。一部乗組員と船内で死亡した乗客1人の遺体は船に残り、船はオランダ・ロッテルダムへ向かい、到着後に消毒を受ける予定とされた。
焦点となるアンデスウイルスの性質
WHOは、今回関与しているのはハンタウイルスの一種であるAndes virus(アンデスウイルス)だと説明している。ハンタウイルスは通常、感染した齧歯類の尿、糞、唾液に触れたり、それらを含む粉じんを吸い込んだりして感染する。アンデスウイルスは、現在知られているハンタウイルスの中では限定的なヒトからヒトへの感染が確認されている種類だが、それもまれで、近接かつ長時間の接触に関連するとされる。
このため、船内での感染拡大を警戒する必要はある一方、「人から人へ容易に広がる感染症」とみなす状況ではない。WHOは公衆衛生上の一般リスクを低いと評価している。症状は曝露後、通常1週間から8週間で出るとされ、現時点で特異的に承認された抗ウイルス治療薬やワクチンはない。
WHOは船内評価を支援するため専門家を派遣し、アルゼンチンから5カ国の検査機関向けに2500件分の診断キットを送る手配をした。今後は帰国者の検査と健康監視が焦点となる。WHOは高リスク接触者について、最終曝露後42日間の能動的な健康監視と自宅または施設での隔離を推奨しており、欧州疾病予防管理センター(ECDC)も乗船者を高リスク接触者として扱う助言を出している。一方、全便の詳細な時刻や国ごとの隔離場所、期間、運用の全体像はなお流動的だ。
