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オマーン環境庁は2026年8月10日(現地時間)、ドファール県沖で座礁した英国政府の制裁対象タンカー「Caroline Bezengi」から流出した原油について、最新分析で油膜を約390平方キロメートルと確認したと発表した。流出油は海洋保護区域の島周辺にも達している。
油膜は海洋保護区域の島周辺に到達
APによると、同船は6月以降、オマーン南西部のハラニヤット諸島にあるクブリヤ島沖で座礁している。流出した油は同島の海岸にも達しており、この海域はアラビア海の海洋保護区域に含まれる。
周辺には希少なアラビア海ザトウクジラや海鳥、ウミガメなどが生息する。APが紹介したPAXの衛星画像分析では、8月7日時点の油膜を約800平方キロメートルとする推計もある。一方、オマーン環境庁が10日に示した約390平方キロメートルは最新の監視結果に基づく。観測日時や解析手法が異なるため、両数値を単純には比較できない。
同船はロシア産原油を運んでいた。英国政府は、ロシア産原油を第三国へ輸送する船舶の制裁リストに「Caroline Bezengi」を掲載している。
漏出源を調査、積み荷移送も検討
オマーン環境庁は衛星画像、現地調査、環境モデルなどで油膜の広がりを監視している。運輸・通信・情報技術省などの専門チームは船体の損傷状況や漏出源を調べ、船体の安定化と追加流出の抑制に向けた対応を進めている。
当局は船内に残る原油を安全に別のタンカーへ移送する方法も検討している。流出量や移送・船体回収の完了時期は明らかになっていない。
