理化学研究所、AI研究向け新スーパーコンピュータ「理究」に命名

理研、AIスパコン「理究」を正式名称に決定 「富岳」連携で7月運用へ

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理化学研究所は6月19日、AI for Science開発用スーパーコンピュータの名称を「理究(りきゅう)」に決定したと発表した。7月の運用開始に向けて調整を進め、「富岳」と連携し科学研究向け基盤モデルの開発・活用を支える。

AI研究を支える新たな計算基盤

「理究」は、理研が整備を進めるAI for Science開発用スーパーコンピュータの正式名称となる。AI for Scienceは、AIを使って科学研究を加速する取り組みを指す。大量の実験データやシミュレーション結果を学習し、新しい材料や生命現象、気象などの理解につなげる狙いがある。

理研は2025年7月28日、科学研究用に最適化した同スーパーコンピュータのシステム決定を公表していた。当時は2026年度冒頭の本格運用開始を目指すとしていたが、2026年6月19日の名称発表では、神戸市ポートアイランドの理研神戸地区に導入し、7月の運用開始に向けて調整を進めているとした。

位置付けは「富岳」の後継ではなく、補完関係にある。「富岳」は多数のパラメーターを扱う大規模シミュレーションを得意とし、新計算機はAIの学習・推論を担う。シミュレーションで得た知見をAIに学ばせ、AIの予測をさらに研究に戻す循環を強める構図だ。

「富岳」との連携を見据えた体制整備

理研計算科学研究センターは2024年4月1日、AI for Scienceプラットフォーム部門を発足させた。同部門は「富岳」とAI開発専用計算機を高度に連携させる計算環境を構築し、運用や高度化を担う方針を示してきた。

名称が定まったことで、新計算機は研究コミュニティの内外で共有しやすい呼称を得た。理研は今後、国内外のAI for Science研究に幅広く活用できるよう利用体制を整備する方針で、利用制度や対象となる科学分野、科学研究向け基盤モデルの具体像が焦点となる。基盤モデルとは、特定の用途だけでなく幅広い研究課題に応用できる土台となるAIモデルを指す。

参考・出典

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