信越化学工業、福井県にレアアース製錬設備新設 国内供給力強化へ

中国依存のレアアース製錬を国内強化 信越化学工業、福井県内に設備新設へ

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信越化学工業が福井県内にレアアースの製錬設備を新設する方針が、11日付報道などで明らかになった。経済産業省は5月19日、同社の国内製錬設備新設によるレアアース生産増強計画を重要鉱物の認定供給確保計画に認定した。助成額は約175億円で、総投資額は報道ベースで少なくとも350億円とされる。

福井県内で進む製錬能力の増強

計画の中核は、日本国内にレアアースの製錬設備を新設し、生産を増やすことにある。製錬は、原料を産業用途で使える材料に近づける上流工程で、ここを国内に持つほど供給途絶時の影響を抑えやすくなる。

公表されている立地は福井県内までで、具体的な設置場所や稼働開始時期、新設備で扱う製品、増産幅などの詳細は明らかにされていない。

信越化学はレアアース製品を展開しており、半導体製造装置向けの耐プラズマコーティング材料、燃料電池、触媒などの用途を挙げている。同社は1961年からレアアース研究を始め、1971年にパイロットプラント、1987年に大型プラントを稼働させており、今回の新設は長年の分離・精製技術を土台にした能力増強となる。

重要鉱物政策に位置付けられた供給確保

経済産業省は、信越化学の計画を「2026重要鉱物第1号-1」として認定している。重要鉱物は、半導体や電池、脱炭素関連設備などの産業に欠かせない一方、調達先が限られやすい資源を指す。政府が支援するのは、民間企業だけでは負担しにくい上流投資を後押しし、国内の供給網を厚くするためだ。

助成額の約175億円と5月19日の認定日は経産省の整理に明記されている。一方、総投資額が少なくとも350億円になるとの見通しは報道ベースの数字で、政府補助が投資額の大きな部分を占める大型案件となる。

具体的な設置場所や稼働時期、能力増加幅、既存設備との役割分担は、今後の公表を待つ部分だ。詳細が示されれば、国内で担う工程の範囲や供給網強化の実効性を見極めやすくなる。

参考・出典

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