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フランス東部エビアンレバンで開かれているG7サミットで、高市首相は中国による対日措置がG7や同志国の供給網に深刻な影響を与えかねないと懸念を示した。レアアースを含む重要鉱物の供給網強靱化が、経済安全保障の主要議題となっている。
不当な輸出制限への対抗と供給源の多角化
高市首相は13日の出発前会見で、G7の同志国と連携し、不当な輸出制限などに反対し、対抗する方針を示していた。重要鉱物は電気自動車、半導体、防衛装備、再生可能エネルギー関連機器に欠かせない。供給が止まれば、工場の生産やエネルギー転換、安全保障に直結するため、単なる資源問題ではなく経済安全保障の中核に位置づけられる。
外務省によると、首相は現地時間15日午後8時(日本時間16日午前3時)からのワーキングディナーで、重要鉱物を始めとするサプライチェーン強靱化に向けたG7連携の加速を求めた。仏・豪との連携によるレアアース代替供給源の立ち上げを例に、同志国との供給源多角化や、国際開発金融機関を通じた資源国支援の重要性を訴えた。
同じワーキングディナーで、首相はG7各国の備蓄制度立ち上げ支援と制度の相互連携を柱とする「共同備蓄連携構想」も提案した。報道ベースでは、90日分程度の在庫や国際エネルギー機関(IEA)との協調放出も視野に入るとされる。ただし、公式に確認できるのは共同備蓄連携構想の提案までで、具体的な在庫日数や運用設計は未確定だ。
経済的威圧へのG7対応が焦点
今回の日本の主張は、5月のG7貿易相会合で経済的威圧に対抗措置を取る用意があるとの文言が採択された流れの延長線上にある。フランス議長国も重要鉱物のバリューチェーン強化を優先課題に掲げており、日本の問題提起は会議全体の主要テーマと重なる。
今後の焦点は、最終成果文書や議長総括に、経済的威圧、輸出規制への対抗、共同備蓄連携構想の具体化がどこまで盛り込まれるかだ。外務省の説明では、首相は現地時間16日のワーキングセッションでも、中国による対日措置への懸念と、重要鉱物の供給網強靱化、MDB支援、RISEパートナーシップ推進を訴えた。G7の共通課題として位置づけが強まれば、対中依存を下げる資源外交と産業政策がさらに動くことになる。
参考・出典
- 英国・イタリア訪問及びG7エビアン・サミット出席についての会見 | 総理の演説・記者会見など | 首相官邸
- G7エビアン・サミットワーキングディナー「国際社会の主要課題への対応」|外務省
- G7: Priorities for the Évian Summit | France Diplomatie
- G7 Kananaskis Summit Overview of Session 6 “Closing Session” | Ministry of Foreign Affairs of Japan
- Takaichi proposes G7 framework for stockpiling critical minerals – The Japan Times
- G7貿易相、経済的威圧に「対抗する用意」-共通認識得られたと赤沢氏 | TBS CROSS DIG with Bloomberg
