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米サーバーメーカーのスーパー・マイクロ・コンピューターは米国時間7月1日付の説明で、台湾部門の従業員4人が当局の事情聴取を受け、このうち2人が審理待ちで拘束され、2人が保釈されたと明らかにした。台湾側の報道などでは、捜査はNVIDIA製半導体を搭載したAIサーバーが中国、香港、マカオ向けに不正流出した疑いをめぐるものだ。
台湾部門従業員2人を拘束、2人を保釈
スーパー・マイクロによると、台湾時間6月29日、台湾部門の従業員4人が当局の捜査に関連して事情聴取のため身柄を確保された。同社は当局との協力の一環として、従業員の机や電子機器へのアクセスを認め、4人を直ちに停職扱いにした。
台湾側の報道では、基隆地検が台湾時間6月29日、スーパー・マイクロの台湾アジア太平洋本部、販売代理店アルバトロン・テクノロジー、チーフ・テレコムを対象に第2次の捜索を実施したとされる。聴取対象はスーパー・マイクロ従業員4人、アルバトロンの呂仰鎧CEO、チーフ・テレコム従業員1人の計6人だった。
検察は文書偽造と背任の疑いで、スーパー・マイクロ従業員2人と呂氏の拘束を裁判所に求め、裁判所が認めた。この点をめぐり、台湾側報道は同社拠点を捜索対象に含めている一方、会社側は台湾オフィスが「家宅捜索された」との見方を否定し、当局との継続的な協力の一環だったと説明している。
焦点は認定販売後の流通経路
この問題は、5月に表面化したAIサーバー不正流出疑惑の延長線上にある。スーパー・マイクロは米国時間5月28日、台湾当局との協力によって容疑者3人の逮捕とサーバー50台の押収につながったと公表していた。台湾側ではこの際、現金900万台湾ドル超も押収されたと報じられている。
争点は、スーパー・マイクロ製サーバーそのものではなく、米輸出規制の対象となるNVIDIA製半導体を搭載したAIサーバーが、認定販売後の流通過程で第三国経由などにより中国側へ流れたかどうかにある。高性能AIサーバーは生成AIや大規模計算を支える重要な基盤で、米国の対中輸出管理では厳しく扱われている。
スーパー・マイクロは、自社は捜査対象ではなく、台湾当局に数カ月にわたり情報提供と協力を続けてきたと説明している。供給能力への影響も否定しており、今後は拘束された従業員の具体的な関与、起訴判断、サーバーの最終仕向け地や流通経路の解明が焦点となる。
