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台湾メディアとブルームバーグの報道によると、台湾当局は現地時間6月29日、スーパー・マイクロ台湾分公司を含む関係先を捜索した。NVIDIA製半導体を搭載した同社製AIサーバーの対中不正輸出疑惑をめぐり、捜査が企業側拠点にも及んだ。スーパー・マイクロ株は同日の米市場で一時9.2%安となり、終値は8.1%安の28.15ドルだった。
台湾で12カ所を捜索、6人を聴取
6月29日の捜索は第2波にあたり、台北市や新北市など計12カ所が対象となった。捜索先にはスーパー・マイクロの台湾分公司のほか、青雲科技、是方電訊が含まれ、主管や営業担当者ら計6人が事情聴取を受けた。
6人のうち3人については、29日の取り調べ後、偽造文書や背信などの疑いで勾留・接見禁止が請求された。捜査の中心にあるのは、NVIDIA製の高性能半導体を組み込んだスーパー・マイクロ製AIサーバーを、虚偽の書類や申告を使って中国、香港、マカオ向けに流した疑いである。
AIサーバーは、生成AIや大規模データ処理に使われる計算能力の高い機器だ。中核部品となる高性能半導体は米国の対中輸出規制の焦点でもあり、完成品のサーバーとして迂回的に流通すれば、規制の抜け道になりかねない。
5月に表面化した疑惑から捜査拡大
台湾・基隆地方検察署は5月21日時点で、「国人による高階AIサーバーの不法輸出」案件を公式ニュースとして公表していた。AP通信は、3人がスーパー・マイクロ製サーバーを台湾で調達し、虚偽書類を使って輸出申告したうえで、中国向けに密輸しようとした疑いで捜査対象になったと伝えている。
5月時点では、日本を経由地としてスーパー・マイクロ製サーバーを香港へ送り、その先で中国向けに流す疑いも報じられていた。29日の第2波捜索により、捜査は個人業者や下流流通をめぐる疑いから、スーパー・マイクロ台湾分公司や現地の店頭公開企業2社の関係先へ広がった。
今後は、台湾拠点や現地関係企業の関与範囲に加え、販売先確認や輸出管理の実効性が捜査・説明の焦点となる。米司法省は3月、Super Microの共同創業者兼上級副社長ら3人を、中国向け高性能サーバーの密輸共謀などの罪で訴追した。ただし、起訴内容は容疑段階で、Super Micro本体の違法行為が確定したわけではない。同社は当局に協力し、技術が法令に従って流通するよう対応を続けるとしている。
参考・出典
- 新聞稿-臺灣基隆地方檢察署
- Taiwan prosecutors investigate 3 people over Nvidia chip smuggling to China
- Taiwan said to suspect Nvidia chips smuggled to China via Japan
- 涉走私輝達晶片銷往中國 3人訊後被聲押禁見 | 公視新聞網 PNN
- 涉走私輝達晶片至中港澳!基檢兵分多路搜索 美超微、青雲、是方3主管聲押
- Supermicro Taiwan offices raided in alleged Nvidia AI chip smuggling probe
- Super Micro Raided as Taiwan Expands Chip Smuggling Probe (1)
