米トランプ政権、OpenAIにGPT 5.6段階公開を要請

OpenAI、GPT5.6を段階公開へ 米政権要請で限定プレビュー先行

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複数の米報道は米国時間25日、トランプ政権がOpenAIに対し、安全保障・サイバー上の懸念から新モデルを段階的に公開するよう求めたと伝えた。対象はGPT5.6とされ、まず少数パートナー向けの限定プレビューで始めるという。

顧客ごとのアクセス承認と任意の枠組み

報道によると、プレビュー期間中の利用先は米政府が顧客ごとに承認する。一部報道では、国家サイバー長官室と科学技術政策局が関与したとされ、別の報道は財務省や商務省の関与にも触れている。焦点はモデルの性能評価だけでなく、誰に、いつ、どの範囲で使わせるかというアクセス管理にある。

ホワイトハウスは6月2日の大統領令で、「covered frontier model」を対象に、開発企業が連邦政府と連携できる任意の枠組みを複数の関係機関に設計させる方針を示した。これは高度な能力を持つ先端AIモデルについて、一般公開の前に政府や信頼できる相手がリスクを点検できるようにする考え方だ。同令は、開発企業が他の信頼できるパートナーに公開する最大30日前までに政府にアクセスを提供し、早期アクセス先となる「trusted partners」の選定で政府と協力できる枠組みを定めている。

ただし、大統領令は新AIモデルの開発、公表、配布について、政府による義務的なライセンスや事前承認、許可制を創設するものではないとも明記している。今回の動きは、法的な公開許可制が始まったというより、任意の安全保障枠組みが個別モデルの公開手順に具体的に及び始めた事例として位置づけられる。

OpenAI側の安全統治

OpenAIは6月22日の公表文で、サイバー分野での自社モデル運用や今後のモデル公開準備を巡り、米政府と継続的に対話していると説明した。国家サイバー長官室と科学技術政策局とは、大統領令の実施や関連する業界標準について作業しているとしている。

同社は別文書で、取締役会の安全・安全保障委員会が主要モデルの公開を監督し、安全上の懸念が解消されるまで公開を遅らせる権限を持つとしている。サイバー能力が高いモデルでは、便利さと悪用リスクが同時に大きくなるため、公開の順番や対象を絞る管理が重要になる。

今後の焦点は、限定プレビューの範囲、顧客ごとの承認基準、一般公開へ移る条件だ。GPT5.6固有の措置にとどまるのか、今後の先端モデル全般に広がる運用となるのかも注目される。

参考・出典

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