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世界気象アトリビューション(WWA)は2026年9月17日、ネパール・中国国境付近で8月26日(現地時間)に起きた岩石・氷河なだれと洪水について分析を公表した。長期的な温暖化などが斜面の不安定化に寄与した可能性を示す一方、気候変動を崩壊の直接原因とは結論付けていない。
岩壁崩壊から岩石・氷河なだれ、鉄砲水へ連鎖
同分析によると、ランタン・リルン山の標高約5150メートルで岩壁が崩壊し、その上にあった氷河の一部も崩れた。崩壊物は約1400メートル落下し、地面に衝突した際のエネルギーはマグニチュード5.5の地震に相当したという。岩石と氷のなだれは土砂や岩屑を含む洪水へ変化し、さらに水を主体とする鉄砲水へと連鎖した。
WWAは、長期的な温暖化、永久凍土の劣化、氷河の縮小・後退、融雪水などが、もともと地質学的に弱い斜面の不安定化に寄与した可能性を指摘した。2015年のマグニチュード7.8のネパール地震も斜面を長期的に弱めた可能性があるが、今回の崩壊への個別の寄与は確認できないとしている。
また、人為的な気候変動がなければ今回の崩壊が起きなかったかどうかは評価していない。
ネパールで1403人の遺体回収、中国側43人死亡
WWAは9月14日時点で、ネパール側の死者が1300人超、行方不明者が5000人超と報告されていたとしている。
AFPによると、ネパールの災害当局は9月16日、1403人の遺体を回収し、6150人が行方不明と発表した。中国チベット側では死者43人、行方不明者519人で、両国合計は死者1446人、行方不明者少なくとも6669人となる。
死者・行方不明者数は、捜索と確認作業に伴って更新が続いている。
