ウクライナ大統領、ロシア・ヤロスラブリ製油所攻撃を公表

ウクライナ、ヤロスラブリ製油所を攻撃 国境から約700キロの長距離打撃

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ウクライナのゼレンスキー大統領は5月22日、同国の防衛部隊が夜間にロシア・ヤロスラブリの製油所関連施設を攻撃したと公表した。標的はウクライナ国境から約700キロ離れた内陸部にあり、同大統領は「戦争をロシア国内に戻している」との趣旨で、ロシア側の石油インフラを狙う長距離攻撃を正当化した。

石油精製網を狙う長距離打撃

ゼレンスキー氏は、シルスキー軍総司令官からロシアの石油精製施設や輸出関連拠点を対象とする長距離ドローン運用について報告を受けたと説明した。製油所は軍用燃料や国内供給に関わるだけでなく、輸出関連施設はロシアの収入源にも直結する。ウクライナは前線の外側にある経済・軍事インフラへ圧力をかけることで、戦争遂行能力を削る狙いを示している。

ロイターの報道では、ここ数日のウクライナによるドローン攻撃を受け、ロシア中部の主要製油所のほぼ全てが停止または減産を余儀なくされたとされる。影響先として、キリシ、モスクワ、ニジニノブゴロド、リャザン、ヤロスラブリの各大規模製油所が挙げられている。

同報道の整理では、ヤロスラブリ製油所は前週から名目能力の約4分の1で稼働し、キリシ製油所は5月5日以降、全面停止しているとされた。こうした操業混乱が伝えられる中で、ゼレンスキー氏がヤロスラブリを地名付きで挙げたことは、ロシア内陸の石油インフラを継続的に狙う作戦の一端を示す発言となった。

大統領発言で示された到達距離

ゼレンスキー氏の発言で明確になったのは、ウクライナ側がヤロスラブリ製油所関連施設への攻撃を地名付きで認め、標的までの距離を約700キロと示した点だ。国境周辺ではなくロシア内陸の石油精製拠点が対象になったことで、ウクライナの長距離ドローン攻撃が届く範囲の広がりが改めて浮き彫りになった。

一方、ヤロスラブリ製油所の被害規模や操業停止の有無、復旧見通しは明らかになっていない。ロシア中部の広域で製油能力に影響が出ているとの報道はあるものの、個別施設の損傷状況や復旧時期は引き続き確認が必要な情報として残る。

今回の攻撃は単発の越境攻撃ではなく、ロシアの石油精製・輸出能力を継続的に狙う作戦の一部に位置付けられる。ウクライナ側は、前線から遠いエネルギー関連施設にも戦争の負担を及ぼす姿勢を鮮明にしている。

参考・出典

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