米中輸出規制下で中国市場のNVIDIA B300サーバー価格100万ドル超

中国でB300サーバー価格が100万ドルへ急騰 米輸出規制で供給逼迫

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中国市場に流通するNVIDIAのB300搭載サーバーの実勢価格が、2026年4月30日時点で約700万元、約100万ドルの水準まで上昇した。米国の対中輸出規制強化に供給経路の逼迫が重なり、先端AI計算資源の中国内価格を押し上げている。これは新製品発表ではなく、規制下で高性能AIサーバーの入手が一段と難しくなっている市場実態を示す動きだ。

Blackwell Ultra機に膨らむ規制プレミアム

DGX B300は、NVIDIAが2025年3月18日に発表したBlackwell Ultra世代の製品群に属するAIサーバーだ。Blackwell Ultra GPUを搭載する上位機種として位置付けられ、生成AIや大規模モデルの学習・推論に向けた高い計算性能を売り物にしている。

中国国内のこの価格水準は、米国内で目安とされる約55万ドルを大きく上回る。公表されたメーカー希望価格ではなく、流通市場で形成された取引水準であり、正規販売、第三国経由、再販などが混在しやすい環境の中でプレミアムが乗っている。

上昇は年初から続いていたが、主要な供給経路の一つだったグレー市場への締め付けが強まったことで加速した。中国のテック企業やAI開発企業の計算需要はなお強く、入手可能な上位品に資金が集中しやすい構図になっている。

H20・H200にも広がる供給不透明感

中国向けに性能を調整したH20でさえ、供給環境は不安定化している。NVIDIAは2025年4月、米政府から中国向けH20輸出にライセンスが必要になると通知された。中国向け製品であっても追加許可の対象となり、対中供給の予見可能性は低下した。

H200を巡っても、中国側で一部輸入承認が下り始めた一方で、米国側が課す厳格な販売条件や数量管理が障壁となっている。販売や出荷の条件は依然として流動的で、安定した正規供給が見通せる状況には至っていない。

焦点は、正規輸出がどこまで回復するか、グレー市場への取り締まりがどの程度続くか、中国企業がどの代替調達先に向かうかに移る。B300級サーバーの高騰は、技術フロンティアが先に進む一方で、中国市場の入手経路が細るという需給のゆがみを映している。

参考・出典

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