Neutron計画が1年スライド ロケットラボ、急がず確実性を選ぶ戦略転換
ピーター・ベック氏が決算説明会の壇上で予定表を1年先へと押し出した。中型ロケット「Neutron」の初打ち上げは2026年へ。米バージニア州ワロップスへの機体搬入を同年第1四半期に行い、その後に初飛行を迎える計画だ。狙いは成功確率の最大化。急がず、確実に飛ばす方針が前面に出た。
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ピーター・ベック氏が決算説明会の壇上で予定表を1年先へと押し出した。中型ロケット「Neutron」の初打ち上げは2026年へ。米バージニア州ワロップスへの機体搬入を同年第1四半期に行い、その後に初飛行を迎える計画だ。狙いは成功確率の最大化。急がず、確実に飛ばす方針が前面に出た。
JAXAの能代ロケット実験場で、川崎重工業が水素航空機向けの液化水素燃料タンクへの充填試験を実施し、充填から貯蔵までの一連の工程で狙いどおりの性能を確認した。同社は国内初の到達点と説明し、真空二重殻の軽量構造が高い断熱を発揮し、極低温下の気密も維持できたという。水素を「飛ぶエネルギー」として扱ううえで、実機相当のタンク技術の確からしさを示す一歩である。
BAEシステムズとトルコ航空宇宙産業(TAI)は2025年11月6日、無人航空システム(UAS)分野での協力を検討する覚書(MoU)を結んだと発表した。戦闘機の開発経験と無人機の運用技術を束ね、将来の有人・無人協調運用を見据えた戦略的な枠組みを築く狙いだ。初期検討の対象や役割分担は明らかにしていないが、両社はコスト効率と拡張性を軸に共同研究を進める構えである。
イーロン・マスク氏が「虚偽だ」と短く書き込んだのは2025年11月13日、報道の直後だった。CNBCは同氏のAI新興xAIがシリーズE(スタートアップの後期資金調達段階)で150億ドルを得て評価額が2000億ドルに達したと伝えたが、氏はこれを否定した。9月19日の100億ドル報道も退けており、急拡大するAI開発の資金調達をめぐって情報の食い違いが表に出たかたちだ。使途はGPU(画像処理半導体)中心…
ハンブルクの工場で在庫管理画面が開かれ、出荷先の欄に「別送・中国」と追加された。欧州本社と中国のパッケージング工場が衝突する中、ネクスペリアの一部顧客が「工程を分けて繋ぐ」応急策を協議・試行している。恒久策ではなく小口には重いが、自動車向けを中心に滞り始めた供給を部分的に支える狙いだ。事業の分断が、同じ企業内で擬似的な“分離運転”を生んでいる。
ロンドンのサザーク刑事法院が2025年11月11日、暗号資産の洗浄に関与した中国籍の銭志敏(Zhimin Qian)被告に禁錮11年8か月を言い渡した。英国警察は6万1000BTCの押収を「確認済みで世界最大」と位置づける。中国で12万8000人規模の被害が生んだ重い結末であり、判決は犯罪収益と暗号資産の境界に厳しい線を引いた。
拍手とカメラのシャッター音が重なる。2025年11月11日、リスボンのMEOアリーナで年次見本市「ウェブサミット」が開幕した。4日間、人工知能(AI)、ロボット、スタートアップの現場が交差する。初日から欧州のAI基盤づくりを巡る大型投資が示され、議論は未来像から実装計画へと重心を移した。
発表文が公開されると、計画の大きさがまず目に入った。対話型AI「Claude」を手がけるAnthropicが2025年11月13日、米国内のデータセンター建設に500億ドルを投じると明らかにした。AI向けクラウドのFluidstackと組み、テキサスとニューヨークに専用施設を構える。2026年の稼働開始を見込むとし、雇用面の効果にも触れた。
止まった端末の代わりに、現場の手が受注伝票を追う。アサヒグループホールディングスは11月13日、傘下3社の10月売上概況を公表した。9月29日のサイバー攻撃で受発注や出荷システムに障害が生じ、主力品の供給を絞りつつ手作業でつなぐ日々が続いた。数字はその揺れを映し、復旧の歩幅もにじませた。
端末の前でチャット画面を開く行員が増える。2025年11月12日、三菱UFJフィナンシャル・グループは米OpenAIと戦略的連携の契約締結を発表した。来期に開業するデジタルバンクで「ChatGPT(対話型生成AI)」を中核に据え、業務の効率化と顧客体験の刷新を同時に進める。実証から運用へ、動きが加速している。
WIPO(世界知的所有権機関)が2025年11月12日に年次統計報告書「WIPI(世界の知的財産指標)」を公表した。2024年の世界の特許出願は前年比4.9%増の約372万5千件で過去最多となり、首位は中国、続いて米国、日本の順だった。商標は0.1%減で横ばい、意匠は2.2%増。数字の重なりが、研究と製造の現場の手触りを伝える。
改札に並ぶ人の歩幅が、そっと変わり始めた。JR東日本は10月末に公表した2026年3月期第2四半期の決算説明資料で、きっぷ投入やSuicaタッチが要らない「ウォークスルー改札」を2028年度にも広域品川圏の在来線へ導入する方針を示した。上越新幹線での実証を起点に、混雑緩和や利用しやすさ、改札システムのコスト削減へつなげる狙いだ。
エンジンの熱と整然と並ぶ部品の音の中、北京の工場から資本市場へ視線が向いた。民間ロケットの星河動力航天科技が、2025年10月22日に北京証監局で上場指導の手続きに入った。9月末にはシリーズD(成長後期の資金調達)で24億元を調達し、国内民間ロケットでは最大規模。量産と高頻度打ち上げで磨いた現場力を、上場準備の速度に重ねる。
SNSの画面に現れた見慣れないバナーを押すと、数分後にはLINEのグループ招待が届く。2025年11月12日、警察庁は著名人を装うネット広告を入口とする「SNS型投資詐欺」の被害が今年1〜9月の暫定値で2000件超、被害額は約300億円規模に達したと明らかにした。7月以降の増勢が際立ち、同庁は注意喚起を強めている。
発射音より先に、計測器の数字が跳ねた。2025年11月11日、防衛装備庁技術シンポジウム2025で「電磁加速システム(レールガン)」の洋上射撃試験の概要と結果が示された。海上自衛隊の試験艦「あすか」に搭載して6〜7月に実施し、標的船への貫入状況や過渡弾道の映像・計測を公開。艦載化へ向けた課題と手応えを、現場データで語る場となった。
企業経営者が集まったメルボルンの壇上で、マイク・バージェスASIO(オーストラリア保安情報機構)長官が声を落とした。中国政府・軍に関わるハッカーが豪州の通信や重要インフラを継続して探り、破壊工作が実行されれば経済は混乱しかねないという。昨年の被害規模や企業秘密流出の深刻さも示し、備えを急ぐよう訴えた。
判事が言い渡す声に、法廷の空気がわずかに揺れた。2025年11月11日、ミュンヘンの地方裁判所は、対話型生成AI「ChatGPT」を巡る著作権訴訟で、米OpenAIに対し許可なき歌詞の使用を禁じ、損害賠償の支払いを命じた。提訴したのはGEMA(ドイツの音楽著作権管理団体)。生成AIの学習と出力の双方にライセンスを求める動きが、欧州の実務へ現実味を帯びた瞬間だった。
報告書は11日に公表された。各国の証券監督当局で構成するIOSCO(証券監督者国際機構)が、実物資産をブロックチェーン上のデジタルトークンとして扱う「トークン化」に改めて目を向け、投資家が直面しうる新たな脆弱性を静かに並べた。導入はまだ限定的だが、資産の発行・取引・サービスの姿を変えうる可能性と、足元の制度では捉えきれない技術起因の課題が同居していると示した。
作業台に置かれた模型の船体を囲み、技術者が新しい数値を指で追う。中国の江南造船が開発中の原子力コンテナ船について、詳細仕様が初めて公になった。積載は約1.4万TEU、動力はトリウム溶融塩原子炉(TMSR=塩を冷却材に使う炉)。商船の設計に原子力の新機軸を持ち込む、静かな一歩である。
契約書に印が押され、潜水艦の設計図に新しい線が引かれた。防衛装備庁は2025年11月10日、水中発射型垂直発射装置の研究試作を川崎重工と随意契約(特定の相手と直接契約する方式)で結んだと明らかにした。金額は108億8941万7000円。海自が持たないVLSへの道が、実機研究の段に入った意味は大きい。