南シナ海・太平島周辺に中国公務船2隻初侵入 台湾海巡署が退去

台湾海巡署、中国公務船2隻の太平島禁止水域初侵入を発表 約15分で退去

※記事を視覚化したイメージであり、実際の事象とは異なります。

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台湾海巡署は11日、南シナ海の台湾管理下にある太平島周辺の禁止水域に、中国公務船2隻が初めて侵入したと発表した。2隻は約15分間とどまった後、台湾側の巡視船に退去させられた。台湾側は主権への挑発であり、海上安全を脅かす行為だとして「最も厳しい譴責」を表明した。

中国公務船2隻の進入と台湾側の排除

台湾側が公表した船名は「Sansha Zhifa 301」と補給船「Sansha 2」。海巡署は、退去を求めて対応する中で中国船が2度にわたり突然進路を変え、台湾側の艦艇や海上人員の安全を危険にさらしたとしている。

台湾側は今回の侵入を、近年続く中国側の「灰色地帯」圧力の拡大と位置付けている。灰色地帯とは、軍事衝突には至らない形で公務船や海警船などを使い、相手の管轄権を揺さぶる手法を指す。台湾側は、中国が「法執行」や調査を名目に、管轄権の既成事実化を図っていると批判している。

南シナ海にも広がる圧力の舞台

中国公務船をめぐっては、7日にも鵝鑾鼻西南方で4隻が台湾の制限水域に入り、台湾側が退去を求めて排除した。6月上旬には、東沙周辺や台湾東方海域でも、中国海警船や調査船などの活動が相次いで確認されていた。

太平島は南シナ海のスプラトリー諸島にある台湾実効支配下の拠点で、周辺海域では領有権や管轄権をめぐる緊張が続く。今回の事案は、台湾本島南方や東沙周辺、台湾東方海域で続いた中国側の海上活動が、南シナ海の台湾拠点にも及んだ例として受け止められている。台湾側は周辺動向の監視と警戒を続ける構えを示している。

参考・出典

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