米エネルギー長官、イラン原油生産40万バレル減の可能性

米エネ長官、イラン原油生産40万バレル減少との認識 追加減産の可能性

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クリス・ライト米エネルギー長官は7日、フォックス・ニュースのインタビューで、イランが原油生産をすでに日量約40万バレル削減した可能性が高いとの認識を示した。輸出が滞り、地上タンクや洋上貯蔵に使うタンカーの余力が縮む状況が続けば、イランはさらに生産を絞らざるを得なくなる可能性が高いとも述べた。

輸出停滞で狭まる貯蔵余力

4月下旬から、船舶追跡データや在庫分析では、イランの原油貯蔵余力が急速に縮小していることが示されていた。Kplerの推計として、未使用の貯蔵余力は12〜22日分程度に縮んだと報じられ、輸出できない原油が国内や洋上に積み上がる構図が浮かんでいた。

ホルムズ海峡の通航状況も、輸出停滞を示す材料となった。米・イスラエルによる対イラン攻撃が始まる前には同海峡を日量125〜140隻が通過していたが、4月27日時点の直近24時間では7隻にとどまり、世界市場向けの原油を積んだ船は確認されなかった。原油は掘り続ければ必ずどこかに保管しなければならず、タンクやタンカーが埋まれば、油井の生産量を落とす圧力が強まる。

こうした見方は米政権内でも共有されていた。5月3日のFox News報道では、ベッセント財務長官が、イランの原油貯蔵が急速に埋まりつつあり、翌週にも油井の停止が必要になる可能性があると述べたとされる。ライト氏の発言は、これまでの「近く減産に追い込まれる」との観測から、「すでに一定の減産が始まった」とみる段階へ踏み込んだものだ。

40万バレル推計の位置づけ

日量約40万バレルという数字は、現職の米エネルギー長官が示した減産規模の認識であり、イラン側の公式な生産統計そのものではない。算定根拠が米政府の独自情報に基づくのか、商用の船舶追跡や在庫データを踏まえたものなのか、公開された報道では詳細は明らかにされていない。

一方で、イランには大型原油タンカーを洋上貯蔵として使い、一定期間は生産を維持する余地があるとの見方も出ていた。つまり、貯蔵逼迫は強い減産圧力になるが、直ちに全面的な生産停止に至るとまでは言い切れない。実際の影響は、輸出の詰まり具合と、使える貯蔵スペースがどれだけ残るかに左右される。

今後の焦点は、5月上旬の実際の輸出量と在庫推移、そして今回の減産が一時的な調整にとどまるのか、追加の生産削減へ広がるのかにある。世界の原油市場にとっては、イラン産原油の流れがどこまで細るかが、供給不安と価格形成を左右する要因となる。

参考・出典

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