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ロイターは6月19日、イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)がイラク国内に秘密細胞を設け、米軍が駐留する湾岸諸国へのドローン攻撃を実行していたと、イラク関係筋8人の話として報じた。関係筋は、4月20日から5月17日にかけてクウェート、サウジアラビア、UAEの施設を狙う攻撃が少なくとも7回あったと説明している。
湾岸3カ国へのドローン攻撃が中核
関係筋の説明では、新たな細胞は3〜4組で、それぞれ約10人の精鋭イラク人シーア派戦闘員で構成される。攻撃はイラク南部のバスラやサマワ近郊の砂漠地帯から行われ、クウェート、サウジアラビア、UAEの施設が狙われたとされる。
クウェートでは、米軍が駐留するアリ・アル・サレム空軍基地や国際空港の軍用ターミナルが標的に含まれたとされる。サウジアラビアとUAEを狙った攻撃は迎撃されたと説明されているが、具体的な標的は確認されていない。
ただし、ロイターは関係筋の説明を独自には確認できていないとしている。イラン側も詳細な質問に即時回答しておらず、本文では「関係筋によると」「攻撃したとされる」といった帰属を保つ必要がある。
湾岸の米軍駐留国は、2025年6月のイランによるカタールのアルウデイド空軍基地攻撃以降、対イラン緊張の直接的な受け皿になってきた。今回の報道は、その緊張が2026年春のイラク発ドローン攻撃疑惑へ広がった可能性を示している。
親イラン民兵を迂回する小規模細胞
ロイターによると、細胞の一部メンバーは、イラクの強硬派シーア派組織の連合体であるIslamic Resistance in Iraqから引き抜かれた。ただし、新たな細胞は同組織の指揮系統から外れ、IRGCに直接報告する形で動いているとされる。
この仕組みは、既存の親イラン民兵組織を前面に出さず、攻撃主体の特定を難しくする狙いがあるとみられる。イラク国内の有力武装勢力の一部が武装解除や国内政治への移行を示す中、IRGCがより小規模で統制しやすい作戦網に移った可能性がある。
イラクでは2025年6月24日にも、複数の治安部隊施設・基地がドローン攻撃を受け、陸軍レーダー2基が大きく損傷した。イラク側はその後、使用されたドローンが国外製で、発射地点は国内だったと説明した。
この2025年6月の攻撃と今回の秘密細胞報道の直接の関係は確認されていない。それでも、イラク領内から湾岸方面へドローン攻撃が行われ得るという疑念は、イラク政府が国内の非国家武装ネットワークをどこまで統制できるかという問題を改めて突きつけている。
参考・出典
- US warns against Iran retaliation as Trump raises ’regime change’ By Reuters
- Gulf states on high alert after US strikes Iran’s nuclear sites – ThePrint – ReutersFeed
- Iran fires missiles at US base in Qatar, Trump calls for peace By Reuters
- Iran attacks US military base in Qatar, warns of ‘broader confrontation’
- Iraq says drones attacked military sites and bases, damaging radar systems
- Iraq makes ‘decisive findings’ about drone attacks without identifying who targeted its bases
- Exclusive: In tactical shift, Iran grows new, loyal elite from among Iraqi militias | Euronews
