NTTグループ3社、米Amazon衛星通信の再販契約を締結

NTT、Amazon Leo再販契約を締結 法人・官公庁向け衛星通信の提供体制へ

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NTTは6月11日、Amazonの衛星ブロードバンド通信サービス「Amazon Leo」(旧称Project Kuiper)との協業拡大を発表した。NTTドコモビジネス、NTT-ME、NTTメディアサプライのグループ3社が6月9日までに再販事業者契約を締結し、日本国内の法人・官公庁向けの提供体制づくりに進む。

2023年協業の実務段階への移行

今回の契約は、2023年11月28日にNTT、NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ、スカパーJSATが発表していたProject Kuiperとの戦略的協業を、販売・提供の実務に近づける動きである。当時は日本の企業や政府機関向けに衛星接続サービスを販売する構想が示されており、今回はグループ3社が再販事業者として契約を結んだ点が新しい。

Amazon Leoは、地上から比較的近い軌道を回る低軌道衛星を使い、地上の光回線や携帯網が届きにくい場所にも通信を届ける仕組みだ。NTTは今後、技術検証とサービス内容の検討を進め、国内の法人・官公庁向けに提供できる体制を整える。

想定する用途には、災害時の通信バックアップ、遠隔地・離島・山間部での通信インフラの補完、移動体向け通信、IoT、産業用途での接続サービスなどが含まれる。2023年時点から、NTTドコモが山間部や島しょ部など、サービス提供が難しかった地域をコアネットワークにつなぐ用途でProject Kuiperを活用する計画も示されていた。

地上網を補う衛星通信の位置付け

日本は光回線や携帯電話網などの地上系通信が広く整備されている一方、山地や島しょ部が多く、地震や豪雨などの災害時には通信設備が被害を受けるリスクもある。衛星通信は、地上設備に依存しない別経路を確保できるため、通信の「予備ルート」としての意味が大きい。

NTTは、Amazon Leoを含む非地上系ネットワークと地上ネットワークの融合を、宇宙事業ブランド「NTT C89」の取り組みの一つに位置付けている。今後は、具体的なサービス開始時期、提供メニュー、料金に加え、NTTドコモ基地局のバックホール回線としての活用範囲や販売体制の詳細が焦点となる。

参考・出典

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