ホルムズ海峡閉鎖が原油相場を揺らす 需要減でも供給不安が上振れ要因に

ホルムズ海峡閉鎖が原油相場を揺らす 需要減でも供給不安が上振れ要因に

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報道によると、ゴールドマン・サックスは2026年6月5日付のリポートで、世界の原油需要が想定以上に落ち込んでいるとの見方を示した。2026年第4四半期の価格見通しは北海ブレントが1バレル90ドル、米WTIが83ドルで、需要減による下振れと、ホルムズ海峡閉鎖の長期化による上振れの双方を警戒する内容だ。4月の世界需要は日量400万〜500万バレル、率にして4〜5%減少したと推定され、特に中国と西欧の消費低迷が響いたとされる。海峡閉鎖が続き、世界供給がさらに細れば、価格は大きく上振れする可能性がある。

4月に引き上げられていた第4四半期見通し

ゴールドマン・サックスは4月27日時点で、中東の供給減少を踏まえ、2026年第4四半期のブレント見通しを90ドル、WTI見通しを83ドルへ引き上げていた。この前提には、ホルムズ海峡経由の輸出正常化時期を従来の5月半ばから6月末へ後ろ倒しすることや、湾岸産油国の生産回復がより緩やかになることが含まれていた。

今回の焦点は、単純な強気見通しの継続ではない。高めに引き上げられた価格前提に対し、需要の弱さという下押し材料と、中東発の供給不安という上押し材料が同時に意識されている点にある。原油相場では、消費が鈍れば価格は冷えやすいが、主要な輸送路や生産に不安が残れば、供給不足への警戒から逆に押し上げられる。

需要と地政学リスクが併存する相場

ゴールドマン・サックスは4月17日時点でも、軟化する需要と供給障害の緩和が価格見通しのリスクをおおむね相殺するとし、2026年平均のブレント83ドル、WTI78ドルの見通しを据え置いていた。短期間のうちに、需要の弱含みと供給リスクのどちらを重く見るかで、市場評価が揺れやすい局面が続いている。

同社は3月3日に公表した解説で、イラン紛争を受けたリスク上乗せ分として、市場が原油1バレル当たり約14ドルを要求しているとの見方を示していた。ホルムズ海峡を通る流通が4週間全面停止した場合の価格影響は、このリスクプレミアムの大きさとおおむね整合的だとしている。足元では需要の弱さが価格を押し下げる一方、中東情勢と供給網の不確実性が残るため、原油相場は上下どちらにも振れやすい局面が続く。

参考・出典

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