ソフトバンクと東北大学、防災AI共創研究所を8月設立 災害デジタルツインと融合へ
ソフトバンクと東北大学は2026年8月1日、「ソフトバンク・東北大学 AI for Disaster Science共創研究所」を東北大学災害科学国際研究所内に設立する。災害デジタルツインと防災AIを融合した「AI for Disaster Science基盤」の研究開発と社会実装を進める。
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ソフトバンクと東北大学は2026年8月1日、「ソフトバンク・東北大学 AI for Disaster Science共創研究所」を東北大学災害科学国際研究所内に設立する。災害デジタルツインと防災AIを融合した「AI for Disaster Science基盤」の研究開発と社会実装を進める。
製鉄所の副産物を、CO2を閉じ込めるコンクリート材料として活用する研究成果が公表された。鹿島建設、東北大学、宇都宮大学、JFEスチールは6月30日、炭酸化した製鋼スラグを混和材に使い、CO2固定と圧縮強度向上を両立する技術の有効性を確認した。2029年度の実構造物への適用を目指す。
東北大学は2026年7月1日、金属材料研究所の李弘毅助教、市坪哲教授らの研究グループが、リチウム金属電池の性能を左右する電解液濃度について、新たな設計指標を示したと発表した。研究成果は6月29日、学術誌「ACS Electrochemistry」にオンライン掲載された。鍵となるのは、電解液中のイオンが連動して動く「協調輸送」と、負極表面に形成される保護膜SEIの力学的な安定性だ。
東北大学の研究グループは、プラズマ窒素固定技術で空気由来の五酸化二窒素(N2O5)を作り、月レゴリス模擬土壌でイネの生育を大きく向上させた。論文は2026年5月2日にnpj MicrogravityでEarly Access公開され、大学が5月14日に公表した。月面長期滞在を支える農業技術の基盤になり得る成果だ。
東北大学大学院工学研究科の石鍋隆宏教授らは、シャープディスプレイテクノロジー、日亜化学工業との共同研究で、外光の映り込みを大幅に抑える超低反射ディスプレイを開発した。紙の印刷物のように見える高い視認性を打ち出しており、自動車用ディスプレイや医療用ディスプレイなど、明るい環境でも正確な情報把握が求められる用途への応用を目指す。
東北大学の研究チームは、酸化物系全固体電池で課題になってきたリチウム金属とガーネット型酸化物固体電解質LLZOの界面を、室温かつ数秒で形成する手法を開発した。東北大学工学研究科・工学部が公表した内容では、金属接合で使われてきた超音波接合法を応用し、高温処理に頼らず密着した界面をつくれる点が特徴で、成果は2026年3月19日にSmall Structuresへ掲載された。
テラヘルツ波を扱う光学系で、焦点位置を変えるたびにレンズの形状や機械配置を見直す必要があるという制約を和らげる成果である。東北大学大学院工学研究科ロボティクス専攻の金森義明教授らの研究グループは、レンズの外形を変えずに焦点距離を制御できるテラヘルツ波用レンズを開発した。高周波通信やセンシング向け装置の小型化、可変化を後押しする技術として注目される。
海底の熱水噴出孔にそびえる「チムニー」が、熱を電気に変える“自然の発電装置”として働く——。東北大学の岡本敦教授らは1月16日、深海底で起きる「深海発電現象」の仕組みを、実際のチムニー試料の分析から解き明かしたと発表した。高温の熱水と冷たい海水が接する極端な環境で、発電がいつ、どのように立ち上がるのかが具体化し、深海生態系のエネルギー循環と工学応用の両面で研究の前提が更新される。
東北大学未来科学技術共同研究センターの黒田理人教授らは、島津製作所やラピスセミコンダクタなどと、1秒当たり6兆画素で信号を読み出せるバースト型(センサー内メモリー)CMOSイメージセンサーを開発した。30万画素で毎秒2000万コマ、256コマを連続記録でき、放電に伴う衝撃波の撮影も実証した。成果は高速度ビデオカメラ「HyperVision HPV-X3」として実用化された。
測定装置の前で、モニターに浮かぶ散乱パターンのわずかな違いを研究者たちが追っていた。東北大学の鈴木博人助教らのグループは、これまで直接見ることが難しかった「交替磁性体」の磁区を読み解く新しい観察法を生み出した。省エネルギーな次世代メモリー材料として期待される物質の内部で、情報を担う領域がどのように分かれているのか。その姿がようやく具体的な数字として示されつつある。
試料の混合比を少しずつ変え、電気がどれほど通るかを確かめる測定が続いた。東北大学の黄錚大学院生と大野真之准教授、米レンセラー工科大学のプラシュン・ゴライ助教授らは、塩化物系固体電解質で酸素が果たす役割を丁寧にほどき、伝導を左右する鍵が「どの酸素か」にあることを示した。成果は全固体電池の設計指針につながる。
顕微鏡の前で研究者たちが指さしたのは、小胞体の奥に浮かぶ小さな“仕事場”だった。東北大学を中心とする国際チームが、細胞内小器官である小胞体(タンパク質をつくり品質を整える場所)の内部に、インスリンの形づくりを助ける特別な区画を見いだした。発表は2025年11月11日に行われ、治療が難しい病の理解と創薬に新しい道筋を与える成果となった。
研究室でNF膜をEDA溶液に浸し、表面に正電荷をまとわせると、分離の挙動が一変した。東北大学の研究チームが2025年11月5日 11:00に発表したのは、使用済みLIB浸出液からリチウムを選択的に通す新しい膜分離プロセスである。得られた透過液を濃縮と再結晶化に回すだけで、薬品添加なしに純度99%以上の電池級炭酸リチウムへと届いた。工程の短縮と環境負荷の低減を同時に示す成果だ。
夜明け前の港に、持ち上がった岸壁の継ぎ目がまだ白い。昨年1月の能登半島地震を生んだ地下で、冷えて固まった「古マグマ」の塊が鍵を握っていた可能性が高いと、東北大の研究チームが示した。群発地震の広がりをせき止めていた“壁”が、最後には大地震の破壊の中心へと姿を変えたという。成果は16日に米科学誌で公表される見通しだ。地震の起点を描き直す一歩が見えてきた。