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AI企業のミストラルは2026年9月8日(フランス現地時間)、サムスン電子主導のシリーズDで30億ユーロを調達したと発表した。調達後の企業価値は210億ユーロ超。顧客がデータやAI基盤を自ら管理できる「ソブリンAI」を掲げ、研究、計算能力、インフラ、海外展開の拡大に資金を充てる。
サムスンが主導、欧州最大の調達と位置付け
今回のラウンドは、EQTが運用するScaleup Europe Fundと既存投資家PSG Equityが共同主導として参加した。2025年のシリーズCを主導したASMLも既存投資家として参加している。
ミストラルは今回のラウンドを、欧州テクノロジー企業による過去最大の株式資金調達と位置付けた。30億ユーロは今回の調達額、210億ユーロ超は調達後の会社全体の評価額を指す。
サムスン電子は9日(韓国時間)、ミストラルとの戦略的提携も発表した。Mistral Largeを含むAIサービスを半導体事業に導入し、オンプレミス向けのカスタムAIモデルを開発する方針で、今回の出資で戦略的な持分を取得したとしている。
ソブリンAIと計算基盤を拡大
ミストラルは、オープンウェイトモデル、計算インフラ、製品を組み合わせ、顧客がデータ、モデル、計算資源、本番システムを管理できる体制を「ソブリンAI」と位置付けている。生成AIの競争は最強モデルの構築だけでなく、重要業務でインフラやAIの制御を維持できるかが重要になっているとの見方を示した。
同社によると、事業展開先は20カ国で、エアバス、ASML、HSBCを含む125社超を支援している。調達資金は最先端研究、モデル学習用の計算能力とインフラ、商業・国際展開の拡大に充てる方針だ。
