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小泉進次郎防衛相は12日の閣議後会見で、ニュージーランドが海上自衛隊の「もがみ」型護衛艦の能力向上型を後継フリゲート候補の一つとして検討していることについて、同国が選定すれば日本、ニュージーランド、オーストラリアの3カ国の相互運用性・相互互換性の向上につながり得るとの認識を示した。双方の調整が整えば、シャングリラ会合でペンク国防相との会談機会を得たいとも述べ、艦艇協力をインド太平洋の安全保障協力強化の文脈に位置付けた。
候補段階の「もがみ」型、3カ国連携の布石
小泉氏は、ニュージーランド国防省が7日のプレスリリースで、アンザック級フリゲートの後継艦候補の一つとして「もがみ」型護衛艦の能力向上型を挙げたことを承知していると説明した。同型の長所として、高い省人性、優れたステルス性、米空母機動部隊に随伴できる速度、信頼性の高い武器システムを列挙した。
省人性は、少ない乗員で艦を運用できることを意味する。人員確保が各国軍の共通課題となるなか、運用負担を抑えながら海上警戒や共同訓練に投入しやすい点は、導入を検討する側にとって評価材料になり得る。相互運用性とは、共同作戦や訓練で装備、通信、手順をそろえやすいことを指し、有事や危機対応で部隊同士が連携しやすくなる効果が見込まれる。
日本とニュージーランドについて、小泉氏は基本的価値を共有する「重要な戦略的協力パートナー」と位置付けた。ただ、ニュージーランド案件はあくまで候補の一つとして検討されている段階であり、調達が決まったわけではない。小泉氏の発言も、同国が「もがみ」型能力向上型を選定した場合の効果を示したものだ。
日比協議と結ぶ装備協力の広がり
日本とフィリピンは5日付の防衛相声明で、フィリピン側の要請も踏まえ、TC-90および「あぶくま」型護衛艦を含む防衛装備品の移転について議論していくことを決めた。声明には小泉防衛相とギルベルト・テオドロ国防相が署名し、両大臣のリーダーシップの下で、防衛当局の政策、運用、装備部門を含むワーキンググループを設置することも明記した。
日比協議の対象は、艦艇や航空機そのものにとどまらない。比海軍への教育訓練、運用を続けるための維持整備支援、軍種間の運用面での連携、情報共有、移転後の適切な管理の在り方まで含む。装備を渡すだけではなく、使い続け、共同で動ける体制を整える包括的な協力として設計されている。
小泉氏は会見で、豪州が選定した「もがみ」型、フィリピンとの「あぶくま」型を含む協議、ニュージーランドの「もがみ」型への関心が広がれば、「自由で開かれたインド太平洋」を防衛面から具現化する新たな姿になるとの考えを示した。防衛省は装備移転を、同志国の抑止力と対処力を底上げし、日本にとって望ましい地域安全保障環境をつくる政策手段と位置付けている。ニュージーランドの選定やフィリピン向け協議の条件は未確定で、今後は具体的な制度設計と実務調整が焦点となる。
