SkyDriveの空飛ぶクルマ、時速100kmの前進飛行試験を実施

SkyDrive、空飛ぶクルマ「SD-05」で実用速度域で機体制御と主要システム作動を検証

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SkyDriveは6月24日、開発中の空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)」について、時速100kmで前進飛行する高速試験を終えたと発表した。12基のモーター・ローターを持つマルチローター機が、商用運航を想定した速度域で安定して飛べるかを実機で確かめたもので、同社は機体制御や推進、飛行制御、搭載機器の動作が設計時の想定に沿っていたとしている。

時速100kmで設計予測と実機挙動を確認

空飛ぶクルマの開発では、垂直離着陸だけでなく、速度を上げた前進飛行で機体の姿勢や振動、構造負荷がどう変化するかを確かめる必要がある。今回の試験は、SD-05型の最大巡航速度に当たる時速100km(対気速度)で飛行データを取り、設計・解析段階で想定した機体特性と実際の挙動を照合する工程に当たる。

SD-05型は、操縦士1人と乗客2人の計3人が搭乗できる機体として開発されている。公表仕様では、駆動方式は12基のモーター・ローター、最大巡航速度は時速100km、航続距離は15〜40km。今回の発表は、仕様上の速度域での安定飛行を確認したもので、型式証明に向けて必要な実機データの蓄積を進めた内容といえる。

同機は2月24〜28日、東京ビッグサイト東棟屋外臨時駐車場でデモフライトを行った。この時は約3分30秒、距離150m、最大高度13mの飛行を、無人機として自動制御と遠隔操縦を組み合わせて実施した。今回の高速試験は、都市部での短距離移動を想定するSD-05型について、より実用に近い速度域での検証を進めた段階となる。

認証準備と並行する開発進展

SkyDriveは4月20日、国土交通省航空局から「航空機設計検査認定事業場(ADO)」を取得したと発表した。認定日は4月15日で、航空機の設計と設計後検査を適正に遂行できる体制があることを示す。SkyDriveは2028年のサービス開始を目標に型式証明取得を進めており、ADO取得と高速飛行試験を並行して認証・開発の土台作りを進めている。

ただし、今回の100km/h試験は、型式証明取得や量産、商用運航の開始を確定するものではない。試験場所、飛行距離、高度、試験回数、搭乗条件、風況、機体重量などの詳細は発表文では示されておらず、今後の認証試験や追加の飛行データでどこまで実運用に近い条件を確認できるかが注目点となる。

参考・出典

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