日立製作所、米Anthropicの防御枠組み参画契約を締結

日立、Anthropicの「Project Glasswing」に参画 AIで社会インフラ防御を強化

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日立製作所は5日、米Anthropicが進める防御的サイバーセキュリティー枠組み「Project Glasswing」に参画する契約を締結したと発表した。参画により、日立は未公開の高性能AIモデル「Claude Mythos Preview」へのアクセス権を得る。一般提供済みの製品を導入するのではなく、限定された枠組みの中で先端モデルを防御用途に使う取り組みに加わる。

未公開モデルを脆弱性対策に活用する限定枠組み

Project Glasswingは、重要ソフトウェアに潜む脆弱性や弱点をAIで見つけ、修正につなげるための枠組みだ。攻撃に使うためではなく、ソフトウェアを事前に点検し、弱点をふさぐことに重点を置く。Anthropicは「Claude Mythos Preview」について、一般的な用途にも対応する能力を持つ一方、一般提供はしていないフロンティアモデルと説明している。

Anthropicは2日、Project Glasswingの対象を拡大し、約150の追加組織にアクセスを広げる方針を公表した。5月22日の初期更新では、約50のパートナーとともに、世界の重要ソフトウェアで1万件超の高または重大な深刻度の脆弱性を見つけたとしている。

同プロジェクトでは、参加組織が脆弱性の発見だけでなく、修正パッチの作成やリリース前の点検にもモデルを使っている。ソフトウェアを公開した後に問題へ対応するだけでなく、出荷前に危険な欠陥を減らす狙いがある。

5月の戦略提携をセキュリティー分野に具体化

日立とAnthropicは5月19日、先進的AIの活用で日立のデジタル事業基盤「Lumada 3.0」を強化する戦略的パートナーシップを締結していた。今回のGlasswing参画は、両社の連携を業務効率化やソリューション開発にとどめず、AIによるサイバー防御の領域へ広げる動きと位置づけられる。

日立のサイバーセキュリティー専門部隊「Cyber CoE」は、Mythosを活用し、エネルギー分野をはじめとする社会インフラ向けに日立が開発・保守するソフトウェアの脆弱性の特定と修正に取り組む。契約期間や金額、収益への寄与時期、顧客向けソリューションへの展開範囲、利用に伴うガバナンス体制などの詳細は明らかにされていない。

参考・出典

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