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Anthropicは防御的サイバーセキュリティー向けの非公開AIモデル「Claude Mythos Preview(ミトス)」へのアクセスを、現在の限定的な米国中心の利用先から欧州・英国の銀行にも近く広げる計画だ。同社の英国・アイルランド・北欧担当幹部ピップ・ホワイト氏は、英国の銀行が「来週」にも同モデルを利用できるようになるとの見通しを明らかにしている。強いサイバー能力を持つ限定モデルが金融インフラの現場に入り始めることで、論点は新製品の投入から金融安定や監督対応へ広がっている。
限定提供で始まった防御特化モデル
Anthropicは4月7日、Project Glasswingを始動し、Claude Mythos Previewを未公開かつ一般提供しない前提の枠組みで投入した。用途は防御的サイバーセキュリティーに絞られており、初期参加者にはJPモルガン・チェースのほか、AWS、Apple、Google、マイクロソフト、NVIDIA、CrowdStrike、Ciscoが名を連ねた。
米金融機関では先行利用がすでに動き始めている。JPモルガン・チェースが公式参加者として入る一方、BNYもAnthropicの先進サイバー能力モデルへの早期アクセス先となっており、Mythosの提供先は当初およそ40組織に限定されていたとされる。
Anthropicはこのモデルについて、主要OSや主要ブラウザーを含む対象で数千件の高重大度脆弱性を見つけたと説明する。欧州・英国の銀行への拡大は、こうした能力を持つモデルの利用が、米テック企業や一部米金融機関の実証段階から、より広い金融インフラ防御へ移る局面を示している。
金融監督とサイバーリスクの新局面
銀行向けの対象拡大は、AI企業の限定実験にとどまらず、金融監督や金融安定の課題として扱われる段階に入りつつあることを映す。強力なサイバー能力を備えたMythosの段階的な提供は、企業やセキュリティー事業者の防御体制や運営にも大きな波紋を広げている。
政策当局側の警戒も強い。一部報道では、独連銀のナーゲル総裁が4月21日、こうした強力なAIツールについて、不正利用を防ぎながら必要な機関がアクセスできる枠組みの重要性を訴えたと伝えられている。APが4月17日に報じた米政権高官とダリオ・アモデイ最高経営責任者の会談でも、AnthropicはサイバーセキュリティーやAI安全性を含む優先課題で米政府との協力を協議したとしており、官民双方で管理のあり方が前面に出ている。
今後の焦点は、欧州本土でどの銀行が対象になるのか、英国以外でいつ利用が始まるのか、アクセス条件や監督当局との調整がどこまで進んでいるのかに移る。現時点で公になっているのは英国向けの近い時期の提供見通しまでで、限定提供の範囲をどう広げるかが次の注目点になる。
参考・出典
- Project Glasswing: Securing critical software for the AI era
- Claude Mythos Preview
- Finance leaders warn over Mythos as UK banks prepare to use powerful Anthropic AI tool
- Scoop: BNY tests new OpenAI, Anthropic models
- Anthropic holds Mythos model due to hacking risks
- White House chief of staff meets with Anthropic CEO over its new AI technology
- Mythos as Hacking Tool Fuels Company Anxiety Over Cyber Defense
- Bundesbank chief calls for wide Mythos access
- Europe warned over security risks of Anthropic’s Mythos AI
