JAMSS、米宇宙企業Vastと提携 アジア向け民間宇宙ステーション窓口に

民間宇宙ステーション「Haven-1」、JAMSSが民間飛行士の訓練・健康管理まで支援

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有人宇宙システム(JAMSS)は2026年7月8日、米宇宙企業VastとVast Japan合同会社との戦略的MOUを発表した。日本・アジアで、民間宇宙ステーションの利用支援をミッション設計、訓練、健康管理、運用まで広げ、民間宇宙飛行の市場創出を目指す。JAMSSはHaven-1のアジア初のペイロードパートナーで、従来の実験搭載支援から有人利用へ協力領域を拡大する。

アジア初のHaven-1ペイロードパートナー

Haven-1はVastが開発する民間宇宙ステーションだ。JAMSSは2025年3月24日、Haven-1の利用サービスを提供するペイロードパートナー契約をVastと締結した。Vastは同年4月8日(米国時間)、JAMSSをHaven-1 Labの新たなパートナーとして発表した。JAMSSは自社発表で、アジア初のペイロードパートナーと位置付けている。

Haven-1 Labでは、微小重力環境を使った先端材料、バイオテクノロジー、医薬品開発などの研究が想定されている。地上とは異なる環境で、結晶生成や細胞、植物などの変化を調べる研究に利用できる。

JAMSSはHaven-1に多目的ロッカー「KLABOX」を搭載する計画だ。KLABOXは10cm×10cm×10cmを1ユニットとして、実験装置や物品を搭載できる。簡易実験のほか、物品を打ち上げて撮影・保管し、回収後に返却するサービスを想定している。

訓練設計まで広がる有人宇宙の支援

JAMSSとVastは、7月6~9日に東京・虎ノ門ヒルズで開催されたSPACETIDE 2026で、Haven-1と宇宙利用サービス「KLABOX」を連動展示した。7月7日のプレスセッションを経て、JAMSSは翌8日に戦略的MOUを公表した。

新たなMOUは、日本・アジア市場で民間宇宙ステーションの利用と民間宇宙飛行の市場を広げるため、ミッション設計、訓練、健康管理、利用・運用支援を一体的に提供する枠組みだ。研究開発や新規事業の支援に加え、民間宇宙飛行士のミッションや一般向け宇宙旅行の実現も協力対象に含む。

JAMSSは国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」で、運用、利用、訓練、安全業務に35年以上携わってきた。NASAはISSを2030年まで運用し、その後は地球低軌道での研究や有人活動を民間施設へ移行する計画を進めている。

訓練プログラムの開始時期や実施場所、料金、両社の具体的な役割分担は公表されていない。Vastは2026年1月、統合作業の進捗を踏まえ、Haven-1を2027年第1四半期に打ち上げ可能な状態にする計画へ変更した。7月のJAMSS発表も、打ち上げ予定を2027年としている。

参考・出典

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