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米宇宙企業ブルーオリジンのデーブ・リンプCEOは米国時間6月1日遅く(日本時間6月2日)、大型ロケット「ニューグレン」を2026年末までに再び飛行させる方針を示した。ケープカナベラル宇宙軍基地の発射施設で5月28日、ニューグレンが地上燃焼試験中に爆発し、発射台に損傷が出てから数日後の表明で、事故直後の復旧局面で会社トップが期限感を公に示した形だ。
発射台損傷も、復旧へ動く構え
爆発は、ニューグレンの機体1機が発射施設でエンジン試験を行っていた際に発生した。ロケットを地上に固定したままエンジンを動かす試験での事故であり、打ち上げ前の重要な確認工程でトラブルが起きたことになる。
一方、リンプCEOは予備的な確認の結果として、LNG、液体水素、酸素の各タンクを含む推進剤関連設備は良好な状態に見えると説明した。水タンクも無事で、損傷した大型支援タワーは現地で修理できるとの見方を示している。近くの統合施設にあったブースターや第2段機体も大きな損傷は確認されていないという。ただし、発射台に被害が出た以上、復旧が容易だと断じられる段階ではない。
同社は発射台の片付けを近く始め、再建計画を進める考えだ。爆発原因や、機体側と地上設備側のどちらに主因があるのかは明らかにされていない。2026年末までの再飛行は目標であり、具体的な打ち上げ日程は公表されていない。
商業打ち上げを担う主力大型ロケット
ブルーオリジンによると、ニューグレンは再使用型の大型軌道ロケットで、低軌道だけでなく高エネルギー軌道や月方面の任務も想定している。機体の一部を再び使う設計により、衛星や探査機を大量に宇宙へ運ぶ主力ロケットとして位置づけられている。
同社によると、ニューグレン初号機「NG-1」は2025年1月16日、初飛行で目標軌道に到達した。2026年1月22日には、次のミッション「NG-3」でAST SpaceMobileのBlueBird衛星を低軌道へ運ぶ計画を発表し、その後NG-3は4月19日に打ち上げられた。今回の爆発は、次の飛行に向けたNG-4の地上燃焼試験中に起きたものだ。
今後は、事故原因の特定、発射施設の復旧に必要な期間、顧客の打ち上げ計画への影響が確認点になる。ニューグレンは商業衛星打ち上げや月関連任務を視野に入れてきただけに、再飛行の時期はブルーオリジンの事業計画全体を左右する可能性がある。
参考・出典
- Blue Origin’s New Glenn rocket to return to flight before year ends, CEO says By Reuters
- Blue Origin says rocket explosion spared fuel tanks and key launch pad parts
- Blue Origin has set a very aggressive return-to-flight timeline – Ars Technica
- Blue Origin launch pad repairs could take ‘serious time’, NASA chief tells CNBC
- Blue Origin’s New Glenn Reaches Orbit
- New Glenn-3 to Launch AST SpaceMobile’s BlueBird Satellite
- New Glenn
