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米航空宇宙局(NASA)は、2026年5月30日午後2時6分ごろ(米東部時間)、米北東部の空で確認された明るい火球が、マサチューセッツ州北東部からニューハンプシャー州南東部の上空で分裂したと説明した。放出されたエネルギーはTNT火薬約300トン分に相当すると推定され、地上では広い範囲でごう音が聞かれた。
時速約12万キロで大気圏に突入
物体の速度は時速約7万5000マイル(約12万1000キロ)、地上約40マイル(約64キロ)の高度で分裂したとされている。高速で大気圏に入った流星体が上空で砕け、その際に生じた衝撃波が地上のごう音として伝わったとみられる。
火球は、通常の流星よりもひときわ明るく見える現象を指す。高速で飛ぶ小天体が大気との摩擦や圧力で急激に壊れると、空で強い光を放ち、遅れて大きな音が届くことがある。
複数の米主要メディアによると、現地では閃光や異音の報告が相次いだ。地域で聞かれた突然のごう音は、人工物の落下ではなく、自然の流星体が上空で分裂したことによる現象だった公算が強まった。
地表衝突ではなく「空中爆発」
今回のごう音は、流星体が上空で分裂した際の衝撃波によるものとみられる。NASAは、分裂時にTNT火薬約300トン分に相当するエネルギーが放出されたと推定している。ただし、これはエネルギー規模を示す比較であり、実際に火薬が爆発したという意味ではない。
NASAのAstromaterials Research and Exploration Science(ARES)によると、複数のレーダーが落下する隕石片の痕跡を捉え、破片はケープコッド湾内の水深約34メートルの地点に落下したとみられる。今回の主な現象は上空での火球分裂だが、一部の破片は水面に到達した可能性がある。回収の有無や人的・物的被害の詳細は確認されていない。
